文吉のバイクってます。

文吉は「生涯旅人」をモットーにツーリングしまくっちゃいます。
愛車は【HONDA Revel500】です。

140706日本一周「四国・九州・山陰ツーリング編」第09日目

2014-08-01 | ツーリング
今回のツーリング中で文吉が一番恐怖感を感じた日です。
雨のものすごさをあまくみてはいけませんね。

沖縄から鹿児島に向けて大型台風8号が急接近してきています。
こんな時にバイクで出かけるのは愚か者のすることです。
まさか文吉がそんなことするはずないですよね。



2014年07月06日(日)大雨

05:50
起床。
外を見ると、まだ雨は降っていません。
ちょっと散歩に出かけます。

屋根つきの駐輪場にはSHADOW750jrがおとなしく眠っています。



ライダーズハウスの前の道を少しのぼると、「ゲストハウス・アジア」がありました。たぶん、昨日のイタリア人はここに泊まっているんでしょうね。



約50分ほど散歩して、ライダーズハウスに戻ってきました。
お隣さんは昨日のうちに戻って来ていたのはわかっているのですが、まだ寝ていると見えて部屋のドアは閉まっています。
文吉はコーヒーを淹れて、カップ焼きそばとビスケットで軽い朝食をとりました。

荷物をまとめて、バイクに積み込んでいるとライダーズハウスの奥さんがあいさつに見えました。
少し世間話をしていると、奥さんが京都の出身だということがわかりました。
実は昨日文吉は奥さんの関西風な訛りがちょっと気になっていたんです。
九州の訛りとは全然違ったイントネーションで話されていましたから。
結婚してご主人の故郷でライダーズハウスを開いているそうです。

09:10(15029)
今のところ降ってはいないけど、やっぱり降りそうなので早めに出発することにします。
奥さんは記念の写真を撮って見送ってくれました。

国道325→国道57号→国道212号を北上して阿蘇山の反対側を走ってみます。

09:26(15039)
スタンドで給油します。
8.37L @169円 1415円
燃費 24.4Km/L どうも最近伸びが悪いですね。

10:18(15068)
大観峰に到着。
ここから九重連山を見下ろすビューポイントは実に壮大です。
一度はここにバイクで来たいと思っていました。
でも、今日は霧がかかって、最悪のビューでした。



機嫌をなおして、県道45号を東にすすんで、産山村に入ります。

10:40
池山水源にやってきました。
名水百選にえらばれだけあって、清らかな水は飲めばものすごく美味しいのです。





さあ、もう熊本県にはみれんはありません。宮崎県高千穂に向けて出発します。

国道57号→国道265号と南下してきて、高森峠から左折して国道325号を東に向かいます。

13:00
途中の牧場で黒牛と赤牛が仲良く草を食べている牧場がありました。
しかも道路をはさんで牧草地がひろがるので、鉄条網が申し訳程度に張っていますが、ほとんど役に立っていないんじゃないかな。
バイクの音を聞いて牛さんは道を譲ってくれました。



このころから、急に雨が土砂降りになってきました。
いきなり、道路のわだちが水たまりになって、走るとバシャーっと跳ね上がります。
文吉が水をはねているうちはまだいいけれど、対向車のトラックがはねると文吉は横っ面をひっぱたかれたような状態になります。
少しでもよろけたら、ガードレールもない谷底に真っ逆さまです。

道は少しずつ狭くなり、対向車とすれ違うこともできないような場所もあります。
どちらかがたちどまり、相手に行かせてから進みます。おれいに水をぶっかけられながら。

あとでニュースできいたところによると、この時のこの付近は一時間に40mmの記録的な豪雨だったとか。
よくぞがけ崩れが起きなかったと胸をなでおろします。

13:50
高千穂のトレードマーク、神楽のオブジェを発見した時は涙がでるくらいうれしかった。
土砂降りの中でSHADOW750jrを停めて無我夢中でシャッターを切りました。



14:10(15251)
道の駅「高千穂」到着。
ずぶ濡れのままでは悪いので、カッパを脱ぎますがズボンのすそはしぼれるほど水を吸っています。
それでも、お腹は空いているので、食事をします。

【塩鳥うどん】780円



あったかくて、美味しかったなあ。
お腹が膨れたら、今日の宿を探さなくてはなりません。

キャンプは、はなからやる気はないし、ライダーハウスは無い。もちろん、カラオケボックスもなさそうです。
しかたがないので、今日は豪勢にホテルをとることにしましょう。
スマホを駆使してできるだけ近くて安いホテルを探します。
そして、妥協したのが「ホテルグレイトフル高千穂」
シングルベッドで朝食付き7000円が高いか安いかしりませんが、この日本一周ツーリングの中では一番高い宿になります。

電話に出た受付のお姉ちゃんの説明だと、夜神楽は文吉がいる道の駅から徒歩5分のところで、夜神楽が終わってからホテルにチェックインしたほうが無駄がないとのこと。
つまり、まだ6時間以上は来なくて良いってことですよね。

夜神楽がはじまる19:00までどこかで時間つぶしをしなくてはいけません。

案内所に行って、いろいろ聞いてスケジュールをたてました。

まずはSHADOW750jrで高千穂峡まで行ってみます。ここから10分のところです。





それから、天岩戸神社にも行ってみます。



それでもまだまだ時間はあります。
天岩戸神社から5分のところに天岩戸温泉があるので、そこにも行ってみました。300円
ここでやっと寒さから解放されました。
ずっと雨の中を移動してきたので、いつの間にか体も冷えきっていたのです。
でも、温泉をでるとまた雨の中です。

やっぱりカッパでずぶ濡れになりながら、道の駅「高千穂」に戻ってきました。
あと、1時間ほどの時間調整が必要です。

そこに、とあるオジサンがやって来ました。
オジサンは軽自動車で栃木からやって来ており、文吉のバイクのナンバーをみて、同じ関東の人間だということを喜んでいます。
今日はこの道の駅で一夜を明かすことにしているらしく、話し相手が欲しかったみたいです。
「夜神楽は見に行かないのですか」文吉が聞くと「何、それ」と言う感じです。
いったい、夜神楽をみないのにここにいること自体が文吉には信じられません。
「もう、一杯ひっかけちゃったから」

しかたないので、文吉はひとりでバイクをスタートさせました。

高千穂神社に行くと、先客が4名いました。



開演まであと10分のところで、受付のおばさんが中に入れてくれました。700円。

畳敷きの大広間の一番舞台に近いところに文吉は陣取ります。
最終的にはこの百畳はあると思われる大広間が観客で入りきれなくなるほど満員の状態になりました。

19:00
定刻通り、舞台ははじまりました。

語り部のおじさんが、かんたんに日本の神話「国づくり」のお話をしてくれます。



この高千穂の夜神楽は毎年11月から翌年の2月末までは二十の集落で夜通し奉納されるのですが、それ以外の時も観光客用に毎日ダイジェスト版を披露してくれます。
今日は3番の舞をみることができます。

「手力雄(タヂカラオ)の舞」・・・天照大神を見つけ出す



「鈿女(ウズメ)の舞」・・・天岩戸より誘い出す
写真はありません。

「御神体(ゴシンタイ)の舞」・・・二神による国造り
国を作るとはつまり、人を作るということなのですね。
お酒つくりの夫婦の神様がお酒を造りながら、少しずつくすねて飲んでいる内にすっかり酔っぱらって、はじめちゃうわけですよ。
何をはじめるかというと、国を作る。つまり人を作る。つまりなにをはじめちゃうんですね。

この国が酔っぱらってできたことが良くわかりました。











どれも、地元の人たちの演技による素朴な舞ですが、とても楽しく見ることができました。
二時間が本当にあっという間に過ぎてしまいました。

文吉はまた雨の中をSHADOW750jrを走らせます。

21:40(15191)
ホテルグレイトフル高千穂到着。
フロントで受付を済ませて、4階の部屋へ案内されました。

思っていたより、シングルユースの部屋は広くて、落ちつけました。
シャワーを浴びて持参のパンをかじりながら、コーヒーを飲んで一息入れます。

wi-hiの使用ができるので、PCを起動させて、メールのチェックとブログの更新をしました。

23:30
ちょっと眠気がしてきたので、今日はここまで。 おやすみなさい。






【本日の記録】

走行距離  162Km  通算 1,756Km
給油 08.37L  通算 67.88L






つづく・・・


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
宮崎の大雨大変でしたね (SLOWLIFE)
2014-08-02 05:38:28
大雨に会いましたか、対向車にかけられる泥水、いやですね。がけ崩れもなく、無事高千穂到着、なによりでした。夜神楽まできっちり見物、たいしたものです。天岩戸温泉温泉の写真だよりがないように思うのですが。阿蘇、高千穂、いいですね。また家内を連れていきたいものです。
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夜神楽楽しそうですね (りー)
2014-08-02 08:31:57
文吉さん
大雨の中のツーリング大変でしたね。車だとなんでもなくてもバイクは雨も風も直接うけるのでとても怖いですね。転倒などせず、ご無事で何よりでした。
夜神楽にはもっと厳かなイメージを持っていましたが、お話が庶民的と言いますか、お笑いの要素もあるんですね。一度行ってみたいと思います。


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カメラをしまってしまいました (文吉)
2014-08-02 08:42:30
Slowlifeさん
コメントありがとうございます。
本当にもう死ぬかと思いましたよ。あの雨の走行は。
今まで文吉がバイクで経験した中では一番の大雨なのはまちがいありません。
車のわだちはもちろん、真ん中の出っ張っているところまで水で隠れているので、恐る恐るいかないと一瞬で谷底まで走ることになります。

天岩戸神社でも雨が降っていたので、入り口の像だけ写して、あとはパニアケースの中に入れていました。
温泉でも雨は降り続けていたので、カメラをとりださなかったのです。そのため写真はないのですが、どうしても撮りたいと思うほどの魅力があったかどうか。

でも、高千穂は本当に神秘的でいいところです。神の国「日本」の原点を見る思いがしました。

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夜神楽は庶民の芸能です (文吉)
2014-08-02 08:45:48
りーさん
コメントありがとうございます。
夜神楽は本当に庶民の伝統芸能ですね。
昼間農作業をして、夜に芸能を楽しんだんでしょうね。
出演している人たちも地元の人たちです。
今度は11月から2月末までの夜通し行われる夜神楽を見てみたいものです。

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”俺なら” (もっちゃん)
2014-08-05 00:41:55
今回はツーリングの醍醐味のひとつ「自然に立ち向かう。」を身をもって知らされたという感じのレポですね。
土砂降りの真っ暗な中での走り。怖かったと思います。
俺なら走れない。
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知っていたらいかなかった (文吉)
2014-08-05 08:12:54
ポン吉
コメントありがとうございます。
めちゃくちゃ怖かった。顔に伝わるのが雨粒なのか涙の粒なのかわからないくらい。恐怖で泣いちゃいますよ。
文吉もこんな道だとしっていたら、いきませんでした。
途中で引き返すこともできなくて進むしかなかったのです。
わずか1時間半くらいの時間でしたが、「もうダメ」って何回思ったことか。

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