1980年代のアジアの街角

ブログでいろいろな人の旅行記を読んでいると、むかしの旅を思い出す。初めての海外旅行は韓国、次は台湾。そしてアメリカ大陸やヨーロッパへと、どんどん遠くへ行くうちに、やっぱりアジアがいいなあと思って東南アジアやインドを旅した。

なぜアジアなのか。理由はたくさんある。１．日本から比較的近く、気軽に飛んでいける。２．食べ物が美味しく、口に合うものが多い。３．熱帯地域独特の雰囲気が好き。4．歩調がゆったりしてマイペースな人が多い。５．街の中心部の喧噪と混沌が刺激的で愉快な気分になる。

といっても、それは1980年代のこと。今やどの国も交通網が発達し、高層ビルも建ち並び、人々の歩調も速くなり、のんびりゆったりしているのは田舎だけになっているのかもしれない。

40年前を懐かしみ、むかしの写真を引っ張り出してみる。が、独身時代の写真はほとんど処分してしまい、残っているのはほんの少し。バリ島はあんなにたくさん撮ったはずなのに、手元にあるのはたった一枚。もったいないことをしてしまった・・・。

どの写真も保管状態が悪くて色あせているし、観光スポットを外したものばかりだが、40年前のアジアはこんな雰囲気でした、とお伝えしたくて記事を書くことにした。

台湾は1983年の夏に台北、台中、高雄を5日間で回った。↓の写真は、台北に到着した夜、リムジンバスで知り合った紳士（高雄で食品会社を経営しているとても親切な方）が屋台に連れていってくださったときの。但仔麺が名物だと言うので試したが、結構香辛料が効いていた。

これはたぶん台北の街のどこか。壁新聞なるものがあるとは聞いていたが、実際に目にしてちょっと感動した。

基隆へ行ったときに見かけた廟。色彩も彫刻も派手でびっくりした。後に、台湾にはこのような廟や寺院が多いと知る。

フィリピンは1983年の年末に訪れ、仕事で知り合ったフィリピン大学の教授宅に泊まらせていただいた。マニラの中心部、ヤシの並木通りを走るバス。

冬休み中のフィリピン大学のキャンパスを案内してもらった。わたしが手をつないでいる可愛い女の子はわたしの娘、ではなくて、教授のお嬢さん。

シンガポールは1985年にゴールデンウィークの休みを利用して一人旅をした。ほとんど徒歩での移動だったが、トライショーに乗ってみたくなり、おじさんと値段交渉をしてちょっとだけ乗った時の写真。

こちらは1987年にインドネシアのバリ島でダンスショーを鑑賞したときの写真。残っているのはこれ一枚だけなので、左のおじさんの背中は無視して、美しい踊り子たちだけに注目してください。

1987年に訪れて以来、大好きになったタイ。こちらは現地のバスツアーに参加して訪れたワット・プラ・ケオ (エメラルド寺院)。絢爛豪華さに圧倒された。

こちらは、アユタヤのワット・ロカヤスターラーム。アユタヤは何度でも訪れたいところだ。

タイでは何度かトゥクトゥクのお世話になった。

ブルネイは1980年代当時は観光客を受け入れていなかった。が、知人がブルネイに駐在していたので、ちゃっかりその人を訪ねてさらっと観光をした。スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクの前で。中には入らなかった（1988年）。

マレーシアは1988年に南部を中心に回った。有名な観光地にも行ったのに、何故か手元にあるのはこんな写真ばかり　笑。お許しを。これは南部の田舎町をドライブしたとき、牛が見えたので車を止めて記念撮影をしたもの。

旅っていいなあ。また東南アジアへ行ってみようかな。それとも、未訪の国を訪れようか。いつのまにか飛行機が苦手になってしまったので、あまり遠くないところがいいな。と、いろいろ想像するだけでも十分楽しい。