Set me free!!!

storytellerです。本当に短い物語を書いたり、思い出話や日常の諸々について綴ります。

梅雨入り前に安曇野へ

2024-06-07 09:17:55 | 日記

自然愛好家のXYさんに誘われて、緑豊かな安曇野へ遊びに行った。ちょうどむしゃくしゃすることがあって、暴力的な感情を持て余していたので(わたしは若い頃「爆弾娘」と呼ばれたことがあった 笑)、安曇野の美しい風景と澄んだ空気に心身を浄化してもらうことにした。

関越自動車道→上信越自動車道→長野自動車道を経由して安曇野まで、途中一回パーキングエリアに寄って片道3時間弱のドライブ。運転はXYさんにお任せして、わたしは助手席で高速道路沿いの景色を満喫した。

大王わさび農場は、平日にも関わらず結構な人出だった。この目にまぶしい緑、この清らかな川の流れ。これだけで、安曇野まで来たかいがあったというものだ。

「珍百景」二つの川。深さも流れの速さも違う万水川(よろずいがわ)と蓼川(たでがわ)が仲良く並んで流れている、とても不思議な風景。

水車小屋は人気の撮影スポット。わたしは対岸から撮影したくてたまらなかったけど、向こう岸に渡る手段はなく(川をざぶざぶ渡るしかないけど、まさかそれは出来ないし)諦めた。

わさび農場の道祖神たちに挨拶をしてから、穂高駅へ向かう。30年近く前、1年半ほど安曇野に住んでいたことがあったので、穂高駅には何度か行った。懐かしい。

こちらは穂高駅前の道祖神。味があっていい。

穂高駅から歩いてすぐの穂高神社。XYさんもわたしも、もやもやをすっきりさせたい心境だったので、神頼みをしてきた。

安曇野のお楽しみは食べ物にもあるよ。わさび農場ではわさびソフトクリーム、信州そばは確かに美味しい、そしてカフェでは絶品のチーズケーキに心が震えた。もう減量なんてどうでもいいわ 苦笑。

最後に立ち寄ったのは安曇野ガラス工房。体験ができると聞いてやってみた。ところがびっくり、全工程が右利き用に出来ているのだ。

左手は添えるだけで、ガラスを切ったり形を整えたりする作業は、右手に道具を持って行わなければならない。「すいません、わたし左利きなんですが」と言うと、「大丈夫です。わたしがお手伝いしますから」とスタッフに言われ、結局その人がわたしと一緒に道具を持って作業してくれた。なんだか複雑な気分。こんなところでも左利きって損するんだなあ・・・。出来上がったガラス細工は数日後自宅に郵送してくれることになった。

夜7時半過ぎに帰宅。安曇野まで日帰りできちゃうなんてびっくりした。XYさんの見事な運転のおかげだ。ありがとう。天気にも恵まれ、心身を浄化できたし、とても良い一日を過ごせた。たまにはこんなふうに非日常の時間を持つって大切だね。

最後にもう一度、ふたつの川の写真を。わたしにとっては深い意味をもつ一枚。

向こう側(写真では左側)が一級河川の万水川、手前が100%湧水の蓼川。それがこのように並走するようにしてしばらく流れ、そして一本の川になる。まるで、2人の人間が次第に心を通わせ、お互いの違いを認め、受け入れ合って、最後には手を取り合う関係になることを示唆しているようで、わたしは胸が熱くなった。人間関係に悩むことの多いわたしは、このふたつの川に大事なことを教えてもらったような気がしている。