花材:石化ヤナギ,チューリップ,黒い実(種名不明)
2週間空いて、気持ちが乗ってないのでは? といわれながら
石化ヤナギのすらっとして しかも 面白い曲線をいかして縦長の作品にした
先生「口元のこの枝が、ただ入れたって感じね」
「口元隠すためにただいれました・・・」
先生「葉を取るか実を取るかしてみたら?」
葉を取ってみました
ヤナギとチューリップは曲線の向きなどを考えていけました
実だけになって枝物にもいけ手の気持ちが込められた感じになりました
先生ありがとうございました
石化ヤナギ
石化とは奇形化して枝が扁平になったもの
石化した枝物には 石化ヤナギ・石化エニシダ・石化ツキミソウのほか、石化ダイズ・石化ユリなどがあるそうだ
エチレン(の前駆体のエセフォン)で処理して葉を取って出荷されるという
エチレン と 落葉
葉が老化すると落葉する。エチレン(植物ホルモンの一種)には落葉を促進する作用がある。老化した組織はエチレンを生成するようになる。老化は葉身から葉柄基部へと進行し、老化が離層に達するとエチレンにより細胞壁分解酵素セルラーゼ合成が誘導される。酵素は離層側に向かって分泌され、細胞壁が分解され脱離、落葉する。若い葉は落ちないので葉の齢が進むと感受性が現れると考えられる。コリウスでは葉身から葉柄基部へのオーキシンの供給が低下すると離層でのエチレン感受性が増大すると考えられる実験がある。
ようするに、葉っぱが若々しいときは成長ホルモンをつくっている、老化するとそのホルモンが減ってきて、細胞壁を溶かす酵素を出させるホルモンへの感受性が高まって葉の付け根が解けて葉が取れちゃうってことですね。
植物も動物と同じでホルモンバランスと酵素の働きで四季の変化、一生の変化が生理的におきているんですね。
参考:桜井・柴岡・芦原・高橋 2001年 植物生理学 培風館
植物生理の授業でレポートの課題が出た。教科書の2001年三訂版のこの本でもすでに古い記述がある。この本では「まだわかってない」と書かれているところたくさんある。ここ数年で植物生理の分野はとくに遺伝子の発現調節や受容体などの分子のレベルでいろいろがわかってきているみたいだ。わかってきてみると植物と動物と共通の部分もあるらしい。難しいけど面白そうな分野だ。