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(39)ヴィクトル Victor
1951年 黒白(スタンダード)90分
〔監督・脚本〕クロード・エイマン
〔原作・台詞〕アンリ・ベルンスタン〔脚本〕ジーン・フェリー
〔撮影〕リュシアン・ジュラン〔美術〕エミール・デルフォー〔音楽〕マルク・ランジャン
〔ギャバンの役〕ヴィクトル・ルストラン
〔共演〕フランソワーズ・クリストフ、ブリジット・オベール、ジャック・カストロ、ピエール・モンディー、ジャック・モレル
〔封切〕1951年6月13日(仏)
〔日本公開〕なし
〔ソフト〕You Tube
〔注〕
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(40)夜は我がもの La nuit est mon royaume
1951年 黒白(スタンダード)110分
〔監督〕ジョルジュ・ラコンブ
〔脚本〕マルセル・リヴェ、シャルル・スパーク
〔撮影〕フィリップ・アゴスティーニ〔美術〕リノ・モンデリーニ、ルネ・ムラエル〔音楽〕イヴ・ボードリエ
〔ギャバンの役〕盲人レイモン・パンサール(元・鉄道機関士)
〔共演〕シモーヌ・ヴァレール、シュザンヌ・デーリー、ロベール・アルヌー、ジェラール・ウーリー
〔封切〕1951年8月9日(仏)
〔日本公開〕1952年2月
〔ソフト〕You Tube
〔注〕事故で失明し鉄道機関士を辞めて盲人更生施設に入った男(ギャバン)が、点字の教師をしているやはり盲目の若い女性(シモーヌ・ヴァレーヌ)を真剣に愛するようになるが、実はこの女性には婚約者がいた……。ギャバンが初めての盲人役を熱演し、この映画で1951年度ヴェネチア映画祭主演男優賞を受賞。
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(41)快楽 Le Plaisir
1951年 黒白(スタンダード)97分
〔監督・脚本〕マックス・オフュールス
〔原作〕モーパッサン〔脚本〕ジャック・ナタンソン
〔撮影〕クリスチャン・マトラ(第1話2話)、フィリップ・アゴスティーニ(第3話)
〔美術〕ジャン・ドーボンヌ〔音楽〕ジョー・ハジョ、モーリス・イヴァン(オッフェンバッハとモーツアルトの曲より)
〔ギャバンの役〕ブルターニュの田舎の村人ジョゼフ・リヴェ(建具職人)
〔共演〕ダニエル・ダリュー、マドレーヌ・ルノー、ピエール・ブラッスール
〔封切〕1952年2月29日(仏)
〔日本公開〕1953年1月
〔ソフト〕DVD
〔注〕モーパッサンの短編「仮面」「テリエ館」「モデル」を原作にした3話構成のオムニバス映画。オフュールス監督が話題作『輪舞』(1950年)に続いて作った佳作。ギャバンは第2話「テリエ館」La Maison Tellierに出演。パリの高級売春サロンの女将が田舎にいる弟夫婦の娘の聖体拝領式に出席するため、休暇も兼ねサロンで働く女たちを連れて行き、そこで楽しく過ごすと同時に、教会では心を洗い清められるという話。女将がマドレーヌ・ルノー、田舎(ブルターニュ地方)にいる弟がギャバン、そしてギャバンが惹きつけられ一夜をともにする女がダニエル・ダリュー。ルノーは戦前の映画でギャバンが3度共演した親しい女優だが、ダリューとは初共演。ギャバンとダリューはすぐに打ち解けあい、以後、3本の映画で共演することになる。ちなみに第1話「仮面」にはクロード・ドーファン、ギャビー・モルレー、第2話「モデル」にはダニエル・ジェラン、シモーヌ・シモンが出演している。
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(42)ベベ・ドンジュについての真実 La Vérité sur Bébé Donge
1951年 黒白(スタンダード)110分
〔監督〕アンリ・ドコワン
〔原作〕ジョルジュ・シムノン〔脚本・台詞〕モーリス・オーベルジェ
〔撮影〕レオンス=アンリ・ビュレル〔美術〕ジャン・ドゥアリヌー〔音楽〕ジャン=ジャック・グリュネンヴァルト
〔ギャバンの役〕実業家フランソワ・ドンジュ
〔共演〕ダニエル・ダリュー、ガブリエル・ドルジア、ジャック・カストロ
〔封切〕1952年2月13日(仏)
〔日本公開〕なし
〔ソフト〕なし
〔注〕前作『快楽』でダニエル・ダリューと初共演したギャバンが今度はダリューの先夫のアンリ・ドコワン監督の映画に出演。主役はダリューで「べべ」(赤ちゃん)という愛称で呼ばれるエリザベート・ドンジュ。ギャバンは彼女の亭主役で、結婚10年後の倦怠期に悩む妻に毒を盛られ、今わの際に真実を打ち明ける。シリアスな夫婦間のドラマでドコワン監督の名作という呼び声が高い。
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(43)愛情の瞬間 La Minute de vérité
1952年 黒白(スタンダード)109分
〔監督・脚本〕ジャン・ドラノワ
〔脚本〕アンリ・ジャンソン(台詞)、ローラン・ローデンバック、ロベール・トエラン
〔撮影〕ロベール・ルフェーヴル、ルイーズ・ホルシャー〔美術〕セルジュ・ピムノフ〔音楽〕ポール・ミスラキ
〔ギャバンの役〕医師ピエール・リシャール
〔共演〕ミシェール・モルガン、ダニエル・ジェラン、レア・ディ・レオ、シモーヌ・パリス、ドニス・クレール、ルネ・ジェナン
〔封切〕1952年10月22日(仏)
〔日本公開〕1954年5月
〔ソフト〕DVD
〔注〕ギャバンが12年前に熱烈な恋愛関係にあったミシェール・モルガンと共演。二人は小学生の娘がいる夫婦役を演じた。仕事熱心な医師で浮気もする壮年の男がギャバン。モルガンは舞台女優で結婚してからずっと夫に尽くしてきた貞淑な妻だったが、ある時若い画家(ダニエル・ジュラン)に情熱的な愛を捧げられ、よろめいてしまう。しかし、夫と娘のいる家庭をとったモルガンは愛する男と別れる決意をするのだが……。監督はジャン・ドラノワで、回想形式を駆使して濃密な心理ドラマを映像化した。妻のモルガンの心の葛藤を主に描出しているため、ギャバンは脇役だったが(クレジットタイトルでもモルガンの次に名前が出る)、映画は「不倫もの」の名作になっている。
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(44)危険な娘 Fille dangereuse
1952年 黒白(スタンダード)92分
〔監督・脚本〕グイド・ブリニョーネ
〔原作〕ザバチーノ・ロペツ〔脚本〕アレスサンドロ・デ・スファーニ、カルロ・ムッソ
〔撮影〕マリオ・モンチュオーリ〔美術〕オタヴィオ・スコッチ〔音楽〕ミラン・ビクシオ
〔ギャバンの役〕外科医アントニオ・サンナ
〔共演〕シルヴァーナ・パンパニーニ、セルジュ・レジアーニ、ルネ・ルフェーブル、パオロ・ストッパ
〔封切〕1952年2月6日(伊)、3月29日(仏)
〔日本公開〕なし
〔ソフト〕You Tube
〔注〕イタリア・フランス合作で、監督はじめスタッフはイタリア人。二か国用のヴァージョンが作られ、フランス語版ではギャバンの相手役女優がシルヴァーナ・パンパーニではなくポーラ・デーリーに代わった。
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(45)彼らの最後の夜 Leur dernière nuit
1953年 黒白(スタンダード)98分
〔監督・脚本〕ジョルジュ・ラコンブ
〔原作〕ジャック・コンスタン〔脚本・台詞〕ジャック・セルエ
〔撮影〕フィリップ・アゴスティーニ〔美術〕レオン・バルサック〔音楽〕フランシス・ロペ
〔ギャバンの役〕図書館員、実はギャングの首領ピエール・リュファン、別名フェルナン
〔共演〕マドレーヌ・ロバンソン、ロベール・ダルバン、ギャビー・バッセ
〔封切〕1953年10月23日(仏)
〔日本公開〕なし
〔ソフト〕You Tube
〔注〕
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(46)ラインの処女号 La Vierge du Rhin
1953年 黒白(スタンダード)85分
〔監督〕ジル・グランジエ
〔原作〕ピエール・ノール〔脚本〕ジャック・シグール
〔撮影〕マルク・フォサール〔美術〕ジャック・コロンビエ〔音楽〕ジョセフ・コスマ
〔ギャバンの役〕船会社社長ジャック・ルドリュ、別名マルティン・シュミット
〔共演〕ナディア・グレイ、エリナ・ラブールデット、アルベール・ディナン
〔封切〕1953年11月13日(仏)
〔日本公開〕なし(テレビ放映あり)
〔ソフト〕なし
〔注〕ギャバンがジル・グランジエ監督組んだ最初の映画。戦時中ドイツに失踪していた男が偽名を使ってフランスへ戻り、船会社を経営していたが、再婚した妻に再会するという話。
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(47)現金に手を出すな Touchez pas au grisbi
1953年 黒白(スタンダード)94分
〔監督・脚本〕ジャック・ベッケル
〔原作・脚本・台詞〕アルベール・シムナン〔脚本〕モーリス・グリッフ
〔撮影〕ピエール・モンタゼル〔美術〕ジャン・ドーボンヌ〔音楽〕ジャン・ヴィーネル
〔ギャバンの役〕ギャング通称マックス
〔共演〕ルネ・ダリー、ジャンヌ・モロー、ドラ・ドール、リノ・ヴァンチュラ、ポール・フランクール、ギャビー・バッセ、マリリン・ビュファード、リノ・ポリニ、ミシェル・ジュルダン、ドニーズ・クレール、ポール・ウトリー
〔封切〕1954年3月17日(仏)
〔日本公開〕1955年3月
〔ソフト〕DVD
〔注〕ジャック・ベッケル監督のフィルム・ノワールの傑作。ギャバンはマックスという呼び名のギャングで、初老の孤独な男の翳りを見せながらも魅力的に演じ、50歳で再び大スターとして評価されるようになった。マックスの長年の相棒で間抜けなギャングに扮したルネ・ダリーも持ち味を出して好演。ベッケル監督がスカウトした元プロレスラーのリノ・ヴァンチュラが悪役で初めて映画出演。愛人役の新進女優ジャンヌ・モローも魅力的だった。ギャング稼業から足を洗ったキャバレーの経営者(ポール・フランクール)の女房にはギャバンの最初の妻だったギャビー・バッセが扮しているが、これはギャバンがベッケル監督に推薦して実現したそうだ。
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