10月3日は現在の暦の上での白虎隊自刃の日だそうだ。旧暦では8月23日だが、季節は真夏というわけではなく、ちょうどこの時期の気候だったはずである。その日、ある方から「白虎隊自刃」の場面を描いた絵を見せてもらった。
独りこっそり眺めていようかとも思ったが、自分以外の切腹好きの人にも見てもらった方がいいと思い直し、ご本人の許可を得て公開することにした(ブログ上にUPできる容量の関係上、実際のものより縮小しています)。
血が飛沫き腸がこぼれ出るという壮絶さの中にもエロスが感じられる(切腹好きならこの感じは分かってもらえると思う)。そして人物背景を問わず細部まで描きこまれている。何より、切腹好きのツボをちゃんと押さえていて、痒いところに手が届いてる絵なのだ。一般人対象の切腹絵(挿絵とかマンガの一コマとか)だと、この人の腹がもっと見えてたらいいのに‥!とか、なんで血がぜんぜん出てないの!?とか不満がいっぱい残る(痒いところに手が届いてない)が、この絵はそんなところがない。見たい部分や見たい瞬間が描かれている。
腹をめいっぱい切り裂いている少年もいれば、まさに首を落とされる瞬間の少年もいる。短刀で腹を切った後長刀で喉を突いたり、一文字に腹を切った後に胸を刺し違えたり。今から腹に刃を突き立てようと構えているのもそそられる。いろんなパターンの切腹や自刃を一画面にまとめて描けるっていうのは白虎隊という題材の特長だろう。この絵はその利点を存分に生かしている。
※掲載していたイラストはgooブログの要請によりブログ上から削除しました。
白虎隊自刃図は、描きたいと思いながら思い入れが強いために満足いくものが描けたことがない題材だ。先を越されてしまった感じもあるが、改めて自分流の自刃図を描いてみたい。
★今回公開した絵を見て、ずばり「イイ!」と思った人は↓↓をクリックしてやって下さいな
20代・24位△ イラスト・106位△
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