桜の下で

そろそろうちの近所でも桜が咲き出した。

　この時期になると、テレビは「サクラ、サクラ」とうるさい。
　桜は確かに華やかで綺麗だ。特に「どうぞ見てください」と頭を垂れているように見えるサービス精神旺盛な枝垂桜は好きだ。花とは対照的に黒くて太くてごつごつしたグロテスクな幹もいい。桜餅も好きだ。でもうるさい。毎年やってることは変わらないし。テレビの見過ぎかも‥。
　
　切腹と桜のイメージは重なるところがある。武士の潔い死、というイメージもそうだが、「風さそう　花よりもなお　われはまた‥」という時世の句を詠んだ浅野内匠頭の切腹シーンの影響が大きいと思う。
　高く掲げられた提灯の明かりに青白く浮かびあがる白装束や白屏風。閃く刃。装束を染める赤黒い鮮血。そこに舞い落ちる桜色の花びら。実際こういう感じだったかどうか別として、やっぱりイイ色の組合わせだな～＾＾

★昨日はエイプリルフールだったので見たこともない映像の話を書いたけど、今読み返してみるといまいちインパクトに欠けるし、洒落っ気もないし、自分の理想のシチュエーションというわけでもない、中途半端な感じになってしまった。唯一、なんとなく有り得そうな、現実感を出そうとしたんだけどそれも成功したのかどうか‥。

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