仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

仙台POSSEは、労働相談・生活相談をお受けしています。ボランティアも募集中です。お気軽にお問い合わせください。

就学支援を行っています!

2011-08-10 22:44:01 | 活動報告(就学支援)

 仙台POSSEでは、被災したご家庭に対して、就学支援を行っています。今現在では、仮設住宅へ入居しているご家庭のお子さん(中学2年生、小学5、4年生)の勉強を見ています。
 就学支援において私たちが目標としているのは、勉強の内容そのものを教えるというよりも、勉強する環境・空間をつくることです。被災し、生活環境が大きく変わったことによって、勉強に意識を集中させること自体が困難になりがちです。そこで、学生が中心になって各家庭を訪問し、「勉強をする時間」「場所」を設け、勉強に取り組める環境を提供する。そして、子どもが「見守られている」という安心感を抱きながら勉強に取り組める状態を維持していく。このようにして長期的に子どもを支援していこうというのが、就学支援のコンセプトです。
 具体的な事業内容を説明します。家庭教師のようにして個々の子どもに寄り添い、勉強を見ていくというと分かりやすいでしょうか。学期中は授業の内容を予習・復習したり宿題を手伝ったりして学校の勉強を手伝います。長期休暇に入れば、基本的には夏休みの宿題をお手伝いし、中学3年生の子どもには集中的に受験対策を行おうと考えています。
 実際に事業を開始してみて感じるのは、個別対応という形で学習支援を行っていくことで、子どもに対して細かなサポートが可能だということです。個々人が置かれている状況を考慮することなしには、本当の「支援」は出来ないと感じます。子どもそれぞれの性格や、大きなレベルでは被災して仮設住宅での生活を余儀なくされていることなどの社会的立場を考慮せず、ただ形式的に勉強を教えるだけでは「就学支援」としては不十分であると思いました。一人一人に向き合って、少しでも自分で勉強に励んでいけるようなきっかけをつくっていくことが大切なのだろうと思います。
 仮設住宅やみなし仮設の入居期限は2年とされ、これから先の生活の見通しがなかなかつかないことへの不安は、ご両親だけでなく、子どもたちも抱いていることと思います。生活再建が長期的な課題になっていくのと同時に、子どもたちの将来に寄り添おうとする私たちの取り組みも必然的に長期的なものとなっていきます。子どもたちの可能性が奪われ、進もうとする道が限られたものにならないよう、少しでも多くのご家庭を支援したいと考えています。

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仙台POSSEでは、この度の東日本大震災における被災者支援・復興支援ボランティアを募集しています。ボランティアに参加したいという方は、下記までお問い合わせください。

NPO法人POSSE仙台支部
所在地:宮城県仙台市青葉区一番町4-1-3 仙台市市民活動サポートセンター気付
TEL:022-266-7630
Email:sendai@npoposse.jp
HP:http://www.npoposse.jp/
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