1月12日、仙台POSSEは、ブラック企業対策仙台弁護団、エステ・ユニオンと共催で、ブラック企業「RE:ジャパン」(旧名:(株)東北医療器械)との裁判の勝利和解記念イベント、「ブラック企業裁判に勝利!~20代の若者たちの闘い~」を開催いたしました。
当日は大変寒い中にも関わらず、20名を超える多くの方に参加いただきました。
イベントでは、事件の概要と3年にわたった裁判の闘いを、写真などの記録を用いて振り返りました。本訴訟の最大の意義は原告が新卒の20代の若者であり、全国で初めてとなるブラック企業への申立てを行ったことでした(意義などについてはエステ・ユニオンのブログを参照)。
とはいえ、最初から裁判をやろうと思っていたわけではありません。当初は原告らも不安が大きかったようで、「裁判などの争いができるとは思っていなかった。裁判を起こすことになっても、社長などの被告に会うことになると思うと怖かった。」と振り返っています。そのような原告たちが、提訴まで踏み切り、また最後まで闘えたことの大きな要因は、周囲の支えでした。「POSSEなどの支援団体多くの方が裁判傍聴に駆けつけてくださるなど支援の輪が広がる中で、徐々に不安が消えていき、長い裁判を継続することができました」。と原告の方は話していました。
参加してくれた皆様からは、原告らに「裁判中、いちばん辛い時期はいつ頃でしたか?」、「全国の働く若者になんと伝えたいですか?」などの質問が寄せられ、それぞれ「(裁判当初の)会社から非を認めない返答を見たときでした。」、「働いていて、実になるような働き方でなければ、相談してほしいと思う。」と答えていました。そのほかにも多くの質問やそれぞれの振り返りの話が交わされ、有意義な場になっていたと思います。
イベントの終盤では、就活を控える学生さん向けに、ブラック企業対策仙台弁護団事務局長の太田伸二弁護士から、ブラック企業への対処術の解説も行いました。そこで強調されていたのは、「証拠を残すこと」、「一人で悩まないで、専門家に相談すること」でした。自分たちの身を守るためにも証拠を残すことは大事です。また、それ以上に、働き方についておかしいことを感じたら、一人で悩まずに相談することが重要です。今回の原告らの勝利も、専門家につながり、闘いを支えてくれる仲間の支援を得られたことが大きな意味を持ちました。一人で悩まずに、まずは相談することで、解決への道が切り開かれるのです。
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メディア報道
2017/1/15 河北新報 「ブラック企業裁判」で勝利 支えに感謝」
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