仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

仙台POSSEは、労働相談・生活相談をお受けしています。ボランティアも募集中です。お気軽にお問い合わせください。

ブログ発信を新HPに移行しました

2021-01-14 18:36:11 | 活動報告(裁判)

NPO法人POSSE仙台支部(仙台POSSE)の活動について、こちらのブログで発信してきましたが、仙台POSSEのHPリニューアルに伴い、ブログ発信も新HPに移行することになりました。今後ともよろしくお願いいたします。

2021年1月現在、コロナウイルスの感染拡大は一向に収まらず、非正規雇用労働者や外国人労働者を中心に、多くの人たちの生活が脅かされています。私たちPOSSEは、こうした労働問題や貧困問題への取り組みを中心に、さまざまな社会問題の解決に取り組んでいきます。社会を変えたいという思いのあるボランティアも募集しているので、関心のある方はぜひご連絡ください!

新HP:https://sendaiposseblog.wordpress.com/

 


ブラック企業裁判勝利記念イベント「ブラック企業裁判に勝利!~20代の若者たちの闘い~」のご報告

2017-01-19 17:58:19 | 活動報告(裁判)


 1月12日、仙台POSSEは、ブラック企業対策仙台弁護団、エステ・ユニオンと共催で、ブラック企業「RE:ジャパン」(旧名:(株)東北医療器械)との裁判の勝利和解記念イベント、「ブラック企業裁判に勝利!~20代の若者たちの闘い~」を開催いたしました。

   当日は大変寒い中にも関わらず、20名を超える多くの方に参加いただきました。

  イベントでは、事件の概要と3年にわたった裁判の闘いを、写真などの記録を用いて振り返りました。本訴訟の最大の意義は原告が新卒の20代の若者であり、全国で初めてとなるブラック企業への申立てを行ったことでした(意義などについてはエステ・ユニオンのブログを参照)。

  とはいえ、最初から裁判をやろうと思っていたわけではありません。当初は原告らも不安が大きかったようで、「裁判などの争いができるとは思っていなかった。裁判を起こすことになっても、社長などの被告に会うことになると思うと怖かった。」と振り返っています。そのような原告たちが、提訴まで踏み切り、また最後まで闘えたことの大きな要因は、周囲の支えでした。「POSSEなどの支援団体多くの方が裁判傍聴に駆けつけてくださるなど支援の輪が広がる中で、徐々に不安が消えていき、長い裁判を継続することができました」。と原告の方は話していました。

  参加してくれた皆様からは、原告らに「裁判中、いちばん辛い時期はいつ頃でしたか?」、「全国の働く若者になんと伝えたいですか?」などの質問が寄せられ、それぞれ「(裁判当初の)会社から非を認めない返答を見たときでした。」、「働いていて、実になるような働き方でなければ、相談してほしいと思う。」と答えていました。そのほかにも多くの質問やそれぞれの振り返りの話が交わされ、有意義な場になっていたと思います。

  イベントの終盤では、就活を控える学生さん向けに、ブラック企業対策仙台弁護団事務局長の太田伸二弁護士から、ブラック企業への対処術の解説も行いました。そこで強調されていたのは、「証拠を残すこと」、「一人で悩まないで、専門家に相談すること」でした。自分たちの身を守るためにも証拠を残すことは大事です。また、それ以上に、働き方についておかしいことを感じたら、一人で悩まずに相談することが重要です。今回の原告らの勝利も、専門家につながり、闘いを支えてくれる仲間の支援を得られたことが大きな意味を持ちました。一人で悩まずに、まずは相談することで、解決への道が切り開かれるのです。

  NPO法人POSSEやエステ・ユニオン、ブラック企業対策仙台弁護団では労働相談を受け付けております。是非お気軽にご相談ください。

 

・NPO法人POSSE

TEL:03-6699-9359(022-302-3349)

MAIL:soudan@npoposse.jp

HP:http://www.npoposse.jp/

 

・ブラック企業対策仙台弁護団

事務局(新里・鈴木法律事務所)

TEL:022-263-3191

FB:https://www.facebook.com/blacktaisakusendaibengodan/

  

・総合サポートユニオン(関東、関西、東北)

→エステユニオン、介護・保育ユニオン、ブラックバイトユニオンの各支部

TEL:03-6804-7650(022-796-3894)

MAIL:info@sougou-u.jp

HP:http://sougou-u.jp/

 

メディア報道

2017/1/15 河北新報 「ブラック企業裁判」で勝利 支えに感謝

 

 

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NPO法人POSSE仙台支部

所在地:宮城県仙台市青葉区本町1-14-20 キクタビル6階

TEL:022-302-3349

FAX:022-302-3239

Email:sendai@npoposse.jp

HP:http://www.npoposse.jp/

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7/21(木)16~22時、「全国奨学金総合相談ホットライン」を開催します!

2016-07-13 10:35:04 | 活動報告(裁判)

「全国奨学金総合相談ホットライン」を開催します!


若者の労働・貧困問題に取り組むNPO法人POSSEでは、7月21日(木)に奨学金の返済に関して問題を抱えている方を対象に、「奨学金総合相談ホットライン」を開催します。
 
 近年、奨学金を返済できない若者が増えていることが注目されており、10日に投開票が行われる参院選でも各政党がそれぞれの公約に給付型奨学金の創設などを盛り込んでいます。しかし、そうした議論は現在起こっている奨学金の関わる被害実態を十分に反映しているとは言えません。

私たちのもとには、将来的な奨学金の返済を考慮して学生のうちからアルバイト中心の生活を送り辞められなくなってしまうというブラックバイトの相談や、奨学金を返済できないほどの低賃金と長時間労働というブラック企業の相談が多く寄せられています。

さらに、この間特に目立つようになったのは、家族の奨学金の保証人になっており、借りた本人が返済不能になってしまったために連鎖的に破綻してしまうという、奨学金による多重破綻の問題です。そこで、今回、奨学金を借りている本人だけでなく、保証人になっている家族からのご相談も受け付けるためのホットラインを開催します。

◆POSSEに寄せられた奨学金に関する相談事例
・「生活困窮のため返済が滞り、裁判所から支払督促が届いた。現在生活保護を受給中で返済不能なことは明白なのに、一括請求されて途方に暮れている」(男性)
・「夫が病気で生活が苦しく、子どもが大学に通うために月12万円の有利子奨学金を借りている。それでも学費を賄いきれないため、週6でバイトをしており留年しそうになっている。バイト辞めて勉強に集中させるためにさらに教育ローンを組んだため、借入総額が1000万円ほどになってしまった」(40代・女性)
・「妹が自分で返済するという約束で、妹の大学進学のための奨学金の保証人になった。しかし妹は病気になり返済できなくなってしまった。ある日突然、利子と延滞金合わせて約700万円の返済をするよう日本学生支援機構から手紙が届いた。払えるわけがなく、このままでは自分も破産するしかない」(50代・男性)

このような相談が私たちのところには日々寄せられておりますが、相談機関につながることができた当事者はごくわずかであり、大多数の方が誰にも相談できずに生活苦に陥っていると考えられます。
 そこで、私たちは多くの方に相談してもらうため、ホットラインを開催することにしました。奨学金返済に関する法的な対処方法だけではなく、労働相談・生活相談の実績を生かした総合的なアドバイスを行います。

◆「全国奨学金総合相談ホットライン」概要
日時:7月21日(木)16~22時
電話番号:0120−987−215 
対象:奨学金の返済のことでお悩みの学生や社会人、および奨学金の保証人になっている家族など
対象地域:全国
通話料相談料無料、秘密厳守です。POSSEの専門スタッフと弁護士が対応します。
※フリーダイヤルはホットライン時のみの番号になっています。
 常時、03-6693-5156で奨学金の相談を受け付けています。


◆NPO法人POSSE(ポッセ)とは?
POSSEは労働相談、労働法教育、調査活動、政策研究・提言、文化企画を若者自身の手で行うNPO 法人です。現在、会員は約250 人、10 代・20 代を中心に、約100 人のメンバーで運営しています。事務所を東京の下北沢、京都、仙台に構え、年間およそ1500 件の相談に対応しています。また、仙台における被災者支援活動や東京での生活相談活動など貧困・生活困窮問題への取り組みにも力を入れています。

事務所所在地・連絡先:
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201 号室
TEL:03-6699-9359
   03-6693-5156(奨学金相談専用番号)
FAX:03-6699-9374
E-mail:soudan@npoposse.jp  HP:http://www.npoposse.jp


【仙台・宮城】 解雇・リストラ・追い出し部屋に関する無料の労働相談を受け付けています。

2016-05-06 12:45:55 | 活動報告(裁判)
 解雇・リストラを言い渡されてしまった時や、退職を会社から強要された際に、多くの人は会社の言うことだからと諦めてしまっています。
また、近年は退職させる方法として、追い出し部屋という手法も増えてきています。
 追い出し部屋に配属された従業員は、それまで行っていた業務とは全く違った業務を行わなければならなかったり、無意味な業務に従事させられたり、仕事を与えられなかったりといった嫌がらせを受けます。徐々に精神的に追い詰められた人は「自己都合退職」に追い込まれるという仕掛けです。
 しかし、これらの解雇やリストラなどは法的に争うことで無効にできるケースがほとんどです。判例でも解雇には厳しい規制がかかっていて、会社の経営が少し苦しい程度では合理性が認められないようになっています。またもし仮に辞める場合でも、自己都合ではなく会社都合にすることで、退職金や失業保険の受給の際、有利になります。

 仙台POSSEでは、こうした解雇や退職に関する疑問やトラブルを解決する為に無料相談を受け付けています。まずはお気軽にご相談ください。秘密厳守、専門のスタッ フがお受けいたします。

労働相談はこちらにご連絡ください。
相談TEL:022-302-3349
E-MAIL:sendai@npoposse.jp


NPO法人POSSE仙台支部 
相談TEL:022-302-3349
E-MAIL:sendai@npoposse.jp
ホームページ:http://www.npoposse.jp/
事務所:980-0014 宮城県仙台市青葉区本町1-14-20 本町キクタビル601

奨学金に関するご相談はこちらをご覧ください:奨学金Navi
解雇・リストラに関するご相談はこちらのサイトもご覧ください:解雇・リストラ相談センター
未払い残業代の請求サポートサイトです。残業代請求サポートセンター

東北医療器械(REジャパン)事件・第四回弁論の報告

2014-08-18 15:32:17 | 活動報告(裁判)

【仙台POSSEスタッフからの報告】

先日7月16日に第4回弁論が行われましたので、ご報告致します。

 今回の弁論も30名以上の多くの方が傍聴に駆けつけてくださいました。前回の弁論にて、大勢の立ち見が出たためより広い法廷に移る事が決定しましたが、その甲斐あり今回は、ほぼ全員が傍聴席に入りかつ満員の状態にて裁判を支援することができるようになりました。これにより本事件の社会的意義や注目度の高さを一層はっきりと示すことができたと思います。

 今回の弁論では、朝礼における叱責、覆面調査による社員の監視など、会社が社員に課してきたパワハラ・精神的圧力についての具体的事実をより明確に提示しました。また残業代未払いについての会社側からの反論に、今後再反論を行うことを確認しました。

 本事件の裁判の支援には、ブラック企業で働き同じように悩んでいる方、宮城県内の学生さん、さまざまな支援団体の方などがいらしております。また今回マスメディアによる取材も入り、本事件の社会的注目度は一層増しております。今後さらに多くの方に傍聴に参加して頂くことで、ブラック企業の責任を法的に追求するという、社会的に意義の大きいこの裁判でのたたかいや支援の輪を、ますます広げていければと思います。

 次回弁論は、9月29日 (月) 13:15~ です。ご関心のある方は、ぜひ仙台POSSEまでご連絡ください。多くの方のご参加を心より歓迎致します。

 

【傍聴した大学院生の感想】

 第二回弁論以来、この裁判を傍聴させていただいています。私はかねてブラック企業問題に興味こそ抱いていたのですが、具体的な事例や闘いの場に面と向かって接することは殆どありませんでした。しかしながら今回、仙台にてブラック企業を相手どった裁判が行われると知り、傍聴に加わることにしました。

   裁判所へ何度か足を運び、また原告の方々の境遇を知るにつれ、この裁判には必ず勝ってほしい、そのために可能な限り応援していきたいという気持ちが強くなってきました。ある原告の方が語った「今後働く人に同じ思いをして欲しくない」という言葉が印象に残っています。もし私が当事者であれば耐えられないでしょうし、身近な人がそのような目にあう事になれば、何もせずにはいられないでしょう。そしてこの問題が現代の日本に広く行き渡る問題であるから一層、この事件を他人事として無視しておくことは決してできません。

    パワハラや過重労働などによって人が人を使い潰すような関係は決して許されるものではないと思います。だからこそこの裁判には勝って貰いたいと感じますし、傍聴することでその一助となれるのであれば、私は今後とも傍聴に参加し続けたいと思っています。

 

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(事件に関する参考資料)
【損賠訴訟:「ブラック企業」と提訴 男女6人、仙台の会社に賠償求め /宮城】(毎日新聞 2013年11月16日)

http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20131116ddlk04040247000c.html

仙 台市青葉区中央2の健康器具販売業「REジャパン」に勤務していた20代の男女6人が、同社と取締役15人を相手取り、未払い残業代と精神的苦痛に対する 損害賠償など計約3658万円を求めて仙台地裁に提訴した。原告側代理人の菊地修弁護士は「過酷な労働環境で若者を使い捨てにする『ブラック企業』に焦点 を当てた集団提訴は、全国初めて」とする。

訴状などによる と、6人は2010~12年に入社し、マッサージ師として東北の温泉旅館に派遣されていた。だが求人票と異なり正社員ではなく個人事業主扱いの外交員で、 社会保険はなかった。労働時間は1日12時間だったが、時間外労働に対する割増賃金は払われていないという。また毎日の朝礼において、売り上げが低い社員 を怒鳴るなどの「パワハラ」があり、自腹で売り上げを計上する社員もいたという。これらにより、10年に入社した約60人全員がすでに退職した。

原告の女性(23)は「やりたい仕事だったが、朝礼でのパワハラのような叱責がつらかった。新卒学生に同じ思いをしてほしくない。全国でブラック企業と戦う人の背中を押したいと提訴を決意した」と話す。

同社は、雇用調整助成金の不正受給で社長が逮捕されて経営破綻。事業は他社に譲渡された。【山越峰一郎】


【[宮城] エステティックサロン経営(株)REジャパン】(東京商工リサーチ 2013年10月25日)
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20131025_01.html

健康用機械器具およびマッサージチェアの販売を目的として設立、昭和56年1月に(株)東北医療器械に商号を変更し、温泉旅館やホテルの一角を利用しての催事販売を主力としていた。

平成9年にグループ会社であった(株)東部アルビを吸収合併して以降は、東北地区に加え北海道地区も営業エリアに加え、業容を拡大した。

また、11年からはリゾートホテル向けのエステティックサロン業に参入。21年12月期には決算期変更に伴い11カ月の変則決算ながら、ピークとなる約30億円の売上高を計上した。

東日本大震災の影響などから一時売上はダウンしたが、関東地区や北陸地区へ営業エリアを拡大し、24年12月期は売上高約29億円、当期利益5200万円を計上していた。

ところが、25年7月に前社長の木村かほる氏と取締役だった小西玲子氏が、雇用調整助成金824万円を宮城県労働局から不正受給したとして逮捕。さらに、所得税法違反容疑で再逮捕された。

その後、(株)REジャパンに商号を変更したうえ、代表者を交代し企業イメージの払拭を図ったが、一連の事件を境に業績悪化が顕著となり事業の見通しが立たなくなった。

このため、エステティックサロン事業および従業員の一部をシダックスビューティーケアマネジメント(株)へ譲渡し、今回の措置となった。

 

 

 

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NPO法人POSSE仙台支部

法人代表:今野晴貴

所在地:宮城県仙台市青葉区本町1-14-20 キクタビル6階

TEL:022-302-3349

FAX:022-302-3239

Email:sendai@npoposse.jp

HP:http://www.npoposse.jp/

BLOG:http://blog.goo.ne.jp/sendai-posse

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