月刊オダサガ増刊号

2024年創刊予定の「月刊オダサガ」の増刊号です。
「月刊オダサガ」編集長が好き勝手に書いているブログです。

今日の暇つぶし文

2015-01-02 05:20:56 | その他もろもろ
負けず嫌いなどという言葉がありますが。

負けるくらいなら戦わない、というのが最近の日本人の感覚なのかなと思います。

昔は避けられなかった戦いですが、今は戦わなくても済むのだと思います。

戦いとは他人との接触です。

娯楽の少なかった時代には他人と接触しないと退屈で、退屈よりは勝負する方がマシだったのです。

今は自己完結が容易な時代です。

自分ひとりでいれば負けなくて済みます。

戦いがなく平和であるともいえます。

ただ問題なのはそんな狭い世界の平和も長くは続かないということです。

観念的には平和だとしても、人は動物なのです。

動物だから動かないわけにはいかず、食べないわけにも、眠らないわけにもいきません。

そのためには狭い世界から出て行かなくてはならず、戦いに巻き込まれます。

狭い世界では強者でいられますが、広い世界では無力を思い知らされます。

そんな広い世界でも平和に生きたいなら、戦いを拒否することもできます。

自己を押し殺して生きるのです。

他人に同調し、自己主張をしなければ目に見えて負けることはありません。

が、戦わないこと自体が負けているともいえます。

戦わずして負けるか、戦って負けるかの違いです。

人は大抵、負けるものなのです。

そして負けるということは悪いものでもありません。

負けを悪と考えるから苦しくなるのです。

負けながら学び、真実に近づくのが生きるということです。

現代の閉塞感は負けを悪とする価値観に由来します。

やたらと勝つことばかりが推奨されています。

そりゃ勝てるに越したことはありませんが、ほとんどの人は負けるのです。

なのに勝とう勝とうするから苦しくなる。

己を知るとは足りない自覚を持つことです。

勝てないことを知ることなのです。

勝てないことを知り、どう戦うかです。

勝つために戦うのではないのです。


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