皆さん、こんにちは。川崎です。
今回ご紹介するのは、前回に続いてレバノンからバールベック遺跡です。
バールベックはレバノン東部の山脈に囲まれたベカー高原にあり、世界で最も重要な遺跡の一つといわれています。
かつてはフェニキアの神を祭る神殿があったこの地にアレキサンダー大王が侵攻し、太陽の町ヘリオポリスとして発展していくこととなりました。町は宗教的にも重要な土地となりましたが、のちのローマ帝国の時代には、現在でも見られるジュピター、バッカス、ヴィーナスの三神殿が建立され、さらに重要さが増していくこととなります。シリアやエジプトの交易路にあったバールベックは、数千年もの間、重要な交易路であり続けたのです。のちのアラブの時代に要塞化されたこともあり、細かな装飾は見事な保存状態を維持しています。
古代の繁栄に思いを馳せ、訪れていただきたい遺跡です。
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