地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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少数派の拒否権

2009年10月12日 22時06分00秒 | その他

旅行と関係ない話ですみません。

中川昭一さんが亡くなられて一週間になります。
転勤組のせいもあり、あまり本道の選挙に関心のなかった私ですが、
お亡くなりになられたあとも、例の酩酊会見ばかり流しているテレビを観ると
ひいてしまいます。
こういうときには、日本の外国への融資のIMFへの一本化など、
この方の功績ももっと取り上げてもいいのではないかと思いますが・・・

うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ(良寛)

ご冥福をお祈りいたします。



ところで、ニュース番組で某解説者が、(中川氏は)イデオロギーに傾いて
保守主義を政策に反映し切れなかった、というようなことを言っていました。
私はそういう理念の政治家がいたほうがいいと思う。
しかし残念ながら、理念を高く掲げると日本共産党のように
少数派になってしまいます。理念は票にならない。
私はこの党の支持者ではありませんが、国会において共産党の議席が減るのは
日本の政治のためにはあまり好ましいことではないと思います。

そもそも現在の日本の選挙制度や議会制度に用いられる多数決原理は、
よく言われるように、民主主義(主権在民)とは矛盾するものです。
日本の寺にももともと似たようなシステムはあったようですが、
日本の近現代史を考えると欧米からの政治システム導入ですので
今から800年もの昔にドイツの選帝侯会議で取り入れられた多数決主義を
合理的で理性的な民主主義だと勘違いしてしまっている場合が多い気がします。

あれだけ与野党の議員の方々やお役人は海外視察に行っているのですから、
諸外国の「少数派の拒否権」への取り組みを日本にも導入してもいいのでは
ないでしょうか。
既得権益のことを言っているのではありません。
発言権と多様性への配慮の問題であり、前国会でとりあげられた脳死の問題などは
もっと時間をかけて審議していただきたかったが、日本の国会にしては
人の命に関わるだけに慎重でした。
ほかの法案でもあのくらい慎重に進めていただきたいわけです。

テレビでは今回の政権交代を、民主主義の革命だ、とやっていましたが、
高い支持率にも関わらず、へそ曲がりの私には、
首相のパフォーマンスをはじめとして
小泉政権発足時のパロディにしか見えません。
杞憂ならいいのですが・・・
(照沼 一人)

写真:最初の選帝侯の町・トリアー



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