地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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コスタリカは女性の国?

2011年08月22日 20時26分30秒 | コスタリカ


7月、コスタリカの添乗に行って参りました
太平洋とカリブ海2つの海に挟まれたコスタリカの国土は、
四国と九州を併せた程度の大きさですが、非常に変化に飛んおり、
豊かな森、海に育まれる、まさに自然の宝庫の国です。
今回はその自然とは少し違う話題をご紹介させてください


2011年の3月、コスタリカでは、
それまでのオスカル・アリアス・サンチェス大統領に変わり、
初の女性大統領ラウラ・チンチジャが就任しました
それまで副大統領を務め、50歳と若い彼女は、
国民から圧倒的な支持を受け、当選したそうです。
当時は国民全体に大変な祝福ムードがただよっていたようです。
彼女は現在までの短期間で、女性に関する法を整備し続けています。

コスタリカでは元々結婚してからも働く女性が多く、
沢山の女性が社会進出をしています。
会社の社長や議員も珍しくありません。
総議員57名のうち22名が女性で、約39%が女性議員です。
国際的に見ても、コスタリカの女性の社会参画、
特に政治参画は、大変進んでいると言えます。

大統領が女性になったことで、政治的な部分で女性議員が、
女性ならではの視点でさらに活躍してくだろうと国民も期待をよせています。
特にシングルマザーが多いコスタリカでは、
男性が家族を放りだして逃げてしまうというパターンが多いのですが、
シングルマザーが父親の違う子供を2~3人育てている光景も良く見られるそうです

『父親のいない子ども』を少しでも減らすために、
2001年から「親権責任法」という法律が適応されています。
子供に必ず養育費を与える事が出来るようにを定めた法律です。
この中で、最終的に国費を使ってのDNA鑑定が行われますので、
話し合いを繰り返しても認知をしない父親が
逃げだすことができないようになっています。
驚くのはこういった法律はラテンアメリカにおいて
初めて設立されたものだという事です。

先日お話を書きました、同じ中米のグアテマラの国でも、
未婚女性の妊娠と男性とのトラブルが非常に多く、問題視されていましたが、
コスタリカとは国の取り組み方がとても違うように感じました

また、コスタリカにはINAMU (Intituto Nacional de las Mujeres) 国立女性研究所と
いう国の研究機関があります。
そこからの全国の出張機関として全市役所に「女性課」が設置されています。
それぞれの市ごとに施設が整っています。
何かあった場合には、女性課へ駆け込み、保護、支援を受けることができます。

今後、女性大統領によって、こうした女性を守る
社会的な土壌がもっと整っていくのではと考えられています。
このように、社会の状況は確実に変化していますが、
男性は今もレディーファーストを忘れておらず、
日常では車のドアを開け、椅子を譲ります。
これは、お年寄りと子供に対しても同じで、
女性が強くなるという意味ではなく、
弱いものを守っていくという考えが、コスタリカには強く息づいています

(西川 太陽)

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