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『ローマ人の物語 最後の努力』(文庫35,36,37巻) 塩野七生著

2009年12月28日 23時43分35秒 | 読書記録(2010年まで)
傾き始めた国の歴史は、どうしても面白くなくなってくる。
物事は完成されていて、その綻びを修復していかに長く保たせられるか。
まさに努力。そして変化がないのでつまらない。
でも、そういうところにこそ、歴史を学ぶ意味があるはずなんだよね。

それにしても、ここにきて初めてローマ皇帝は、イメージする皇帝になった。
皇帝という存在が、こんなにも違うものだったなんて。
滅びの時を迎えて一変したローマこそが、これまでイメージしていたローマだった。
つまりは、後の世界に一番近い時期に当たる訳だ。
そして、やはりキリスト教の力が大きいのだろう。
ここから、キリスト教世界が誕生する。現在の世界に繋がっていくのだなあ。



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