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館蔵の名品展書画と工芸-七難七福図巻(承天閣美術館)

2010年10月24日 15時03分24秒 | 鑑賞記録(2011・2012年中断)
素晴らしい作品だった。
見応えたっぷり。

人物が大きめに描かれた絵巻なのでじっくり見ても疲れない。
応挙の写実がありありと見え、背景の描写もさりながら、
喜怒哀楽、生と死、人間の表情の豊かさが面白い。

炎、水の描き方に鬼気迫る勢いを感じた。
死体の描き方に寒気がする。抜け殻であることが一目で分かる。

天災に地震・暴風・洪水と同等に、生物の襲撃が扱われているのが、
当時の人々にとって、いかに自然が身近で、畏敬の念をもっていたかが伺える。
人災に「心中」が含まれるのも興味深い。

海浪群鶴図屏風も良かった。



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