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円空・木喰展(「えき」KYOTO)

2009年11月28日 22時25分18秒 | 鑑賞記録(2011・2012年中断)
円空仏が素晴らしかった。
シンプルなのにそこに刻まれたものは、まさに仏や神。
寺社に伝わる、由緒ある仏像とはまた違った、本当に市井の信仰の姿が見えた気がした。
あの小さな木造に救われた人々がどれほどいたのだろう。
これこそが信仰の姿なんだなあ。
ほんの一筋の刃の線が作り出す、無表情な顔が全てを受け入れてくれる気がした。
そして、たくさんの思いを受け入れてきたことが、木造を仏や神にしている。
今でも残っている立木仏を見てみたいと思った。

木喰の方は、ユーモアがあって面白かった。
62歳から彫り始めて93歳まで彫っていたのだから、彼の場合自身仏が多いのも納得。
当時だったら生き仏だもんね。
年をとると人はこんなに気持ちが豊かになれるんだろうか。
包容力というか、一つ飛び抜けた大らかさが滲み出てた。



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