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木島櫻谷(第4期)(泉屋博古館)

2013年12月12日 18時32分09秒 | 鑑賞記録(2011・2012年中断)

体調悪かったけれど、行って良かった。

目当ての「雪中梅花」が素晴らしかった。
柔らかい金を背景に、
もったりと積もる雪の合間から見える僅かな赤と緑と茶。
目に入った瞬間は、金の空白と雪の白と梅の枝振りに目がいくのだけれど、
近づいて行くにつれて、蕾と咲きかけの花の赤が入ってきて、
次々に、花が咲いていくような錯覚に陥る。
梅林に足を踏み入れて、梅の香りがしてきそうな、雪の冷たさを感じるような、そんな気がした。
それでいて、全然リアルな景色ではない。とても装飾的。
洗練された美しさと暖かさを感じる。

やっぱり杜若も菊も鶴も見たかった。
当分来ることはないのだろうなあ。
東京は遠いよお。

再登場の「寒月」もじっくり見た。
やっぱりいい。好きだなあ。

思いの外、人が多くて驚いた。
こんな人が、こんな素晴らしい作品があるってことが広まって、
今では不明になっているたくさんの屏風絵がみつかればいいな。



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