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『プリンセス・トヨトミ』 万城目学著

2010年01月12日 21時55分47秒 | 読書記録(2010年まで)
荒唐無稽で馬鹿馬鹿しく、それでいて何だかしっとりしてしまう。
『鹿男』、『ホルモー』と読んできたけど、今まで一番良くできていたかも。

歴史的事項を上手く使ってファンタジーの世界に深みを出す。
『鹿男』ではあんまりだったこの手法が、今回は良い感じに機能していた。
男女の性という難しい問題を絡めつつ、父と子の絆、支える女の力、それら全てを包み込む家族が描かれる。
重いテーマが見え隠れするけれど、そこに捕らわれることなくコミカルにテンポ良く話が展開していく。

「大阪国」、楽しすぎ。


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