イギリス女王という存在の厳しさを感じた。
時代の動きが、王室という枠で守られてきた国の伝統と気質を浸食していく様は、悲しいものだった。
守られてきたからこそ生まれてしまった国民との差に、打ちひしがれる女王。
感情を、自分を押さえることが当たり前であった彼女が見せるその表情が素晴らしかった。
普段はただのおあばさんとも言え無くない外見なのに、その意志ある顔はただ者ではない。
気高さ、気品というものはこういうものを言うのだろう。
アカデミー賞も納得の演技だった。
最後には柔軟さを発揮し、笑顔もこぼれる。
なんと強靱な精神なのかと、畏敬の思いを持たずに入られない。
ブレア首相(マイケル・シーン)の気持ちが良く分かる。
彼は観客の感情を反映するためのキャラクターなのだろう。
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