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禅-心をかたちに-(京都国立博物館)

2016年05月15日 18時24分19秒 | 鑑賞記録(2011・2012年中断)

思っていた以上の興味深さだったのか、予想外の見学所要4時間。
平成知新館自体も見て回ったというのもあるにしても、ちょっと時間かけ過ぎ。絵巻展にも匹敵するとは。

国宝、重文の多さにも驚きだけれど、歴史的に意義のあるものが、きちんと指定を受けているのだということも感じられた。

しかし、注目してしまうのはやはり絵画。
雪舟の「慧可断臂図は言わずもがな。
岩の奥行き、二人の表情、ずっと見ていられる。
小品を見ても思ったけれど、雪舟はもう雪舟なのだなあ。

等伯の「竹林猿候図屏風」が見られたのは、感激。
竹林と猿の構図が、もうぞくぞく。
屏風の立体をこんなにも巧みに入れ込んで、そこに広がる奥行きと静けさ。
そこに、向かいの若冲の竹との差が何とも言えない。

墨跡も興味深かった。書の良さとかは分からないけど、それぞれの人柄が偲ばれて面白い。
仏像も、禅宗独特の様式はあまり知らなかったので、新しく知ることが多かった。

第3章からの順路がよくわからず、危うく一部屋まるっと見逃すところだった。
あの表示は、ちょっと考えて貰った方が良かったかなあ。
それ以外は、面白い展示だったと思う。





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