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櫛・簪とおしゃれ(細見美術館)

2014年01月29日 00時55分22秒 | 鑑賞記録(2011・2012年中断)

美しくて見飽きない展示だった。

原羊遊斎を初め、その周りの人たちが登場して、
『麗しき花実』を思い出した。
作品に登場したのでは?という作品もあったりして、嬉しかった。

やはり羊遊斎の技術とセンスはいいと思った。
「渦巻蒔絵櫛」のバランスの良さは流石だった。
全世代の桃葉という人も良かった。
「沢潟蛍蒔絵櫛」の美しさは絶品だった。
是真のものもあって驚いた。

鼈甲や象牙、金工とそれぞれに素材の違いもあって興味深かった。
茶金石というものも初めて見た。
時代で変わっていく様子も面白かった。
大正期のものは、やはり好きだ。
垢抜けていながら、伝統を巧く使っているところがいい。

しかし、どれもこれも、この小さい中によくぞ、という意匠と技術。
小さいからこそ、そこに熱意を注ぎ、一つの世界を成立させようとする。
その日本的職人気質は素晴らしいと思う。



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