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琳派・若冲と雅の世界(大丸ミュージアムKOBE)

2010年10月09日 14時36分22秒 | 鑑賞記録(2011・2012年中断)
タイトルからは予想もしていなかった展示物があって、意外だった。

どれもこれも素晴らしい作品で、毎度の事ながら細見美術館は凄いと感心してしまう。
細見家の選定眼のレベルの高さや執念、背景にある財力には、感服だ。

神坂雪佳の十二月の実物をやっと見ることができた。
日本画は本物を見ると、岩絵の具のもつ美しさに改めて感激できるところがいい。
色彩美。

そして、模写平家納経の素晴らしさといったら無い。
これこそ、装飾美の神髄とでもいうのかなあ。
きらきらごてごてのはずなのに、爽やかに美しく感じる。
なぜなのかなあ。やはり神に捧げる神聖なものだから?
気品がある。

描き表装と言うものを見たのは、初めてだった気がする。
面白い。

『麗しき花実』を読んだ後だっただけに、抱一と其一の絵を見る目が違った気がする。
ポスターになっていた「水辺家鴨図屏風」が良かった。
印刷とは全然違う。
金地に藍と白が映える色の美しさが、家鴨の写生美が印象的だった。


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