晴走雨読

歴史認識その2

自民党で靖国神社に参拝する国会議員とか、所謂右寄りの方の
第2次世界大戦に対する歴史認識というのはおおよ次のような
ものではないかと考えます。

日本が侵略戦争をしたというが、当時の世界は帝国主義の時代で
欧米列強は競って植民地を獲得していた。日本だけそれを非難さ
れるのはおかしい。

戦勝国が敗戦国を裁くというのは矛盾している。従って極東軍事
裁判は無効であり、A級戦犯も存在しない。

百歩譲って戦犯を認めたとしても死刑を受け入れ罪は償っている
のだから、他の戦死者と一緒に祀るのに問題はない。

戦前の日本が悪かったのではなく、戦争に負けた事が悪かった。
大体こんな理論ではないでしょうか。

確かに歴史というのは常に勝者が作ってきました。敗者は徹底的
に否定され抹殺されます。

だから全て否定されている戦前の価値観や名誉を回復したいという
右寄りの人の考えは理解できます。

しかし戦争に負けたという事実は重い。それも「無条件降伏」で
すから。

普通の戦争は勝負が大体わかってくると休戦協定を締結し、その後
講和を結びます。

しかし第2次大戦の日本は無条件降伏したのです。他国に完全に
占領され独立国ではなくなったのです。日本の歴史でこんな事は
一度もなかった。植民地になるよりもっと悲惨な状況です。

ですから無条件降伏での敗戦の意味は我々が考えているよりもっと
重いものではないのか。

戦後70年近くたつのに我々はいつまで近隣国に詫び続けなければ
ならないのかと思いがちです。

しかし「勝者の歴史」を覆すのはそうたやすい事ではないでしょう。
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