晴嵐改の生存確認ブログ

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

青春m@ster2を振り返って

2011年12月30日 | 日記・雑感

過日のアイマスSSラジオをもって、「青春m@ster2」は終幕となったわけですが、参加してくださった皆様は楽しんでいただけましたでしょうか。

※青春m@ster2って何?という人は企画サイトを参照のこと。

寓話さんに声をかけられて、青春m@ster2という「アイドルマスター」のSS(二次創作小説)企画に、挿絵担当として参加させていただきました。なかなか貴重な体験をさせてもらいました。
企画終了からは少し間が空きましたが、2011年も終わろうとしている今、僕なりに青m@s2という企画を振り返ってみようと思います。

そもそもなぜ挿絵を描くことを引き受けたのか。というのは、ラジオの中でにわPにも訊かれたことですけど、一口で答えるのは難しいです。
面白そうだとは思いましたけど、それだけで引き受けてしまうには少し重い話でもありました。

応募作全てに挿絵をつけるという話を寓話さんから伺ったときには、随分と野心的なコンセプトだと思いましたし、それで絵を描くのが僕でいいのかなという迷いもありました。しかも、どれだけ応募があるかもわからないので、トータルの作業量が読めないという怖さもありました。

それでも引き受けたのは、何となくやれそうな気がしたというのもありますが、挿絵がある方が(挿絵が無いよりは)いいという点には全く同意だったので、僕が協力して実現することであれば……という思いもありました。

もっとも、寓話さんとは過去に合作等をして信頼関係ができていたということも、引き受けた理由としては大きいですね。そうでなければ、たぶん断っていたと思います。

始まるまでは、果たしてどれくらいの参加者が集まるだろうかと不安に思っていたりもしたわけですが、いざ蓋を開けてみると総勢52名の書き手が集まるという、想像以上の盛り上がり。これには、身が引き締まる思いがしたものです。

で、実際に応募作全ての挿絵を描いてみて感じたのは、SS書きさんたちの力強さみたいなものですね。多少のネタかぶりはありましたけれど、バラエティ豊かな「青春」が描かれていて、素晴らしかった。文芸の底力みたいなものを痛感しました。

挿絵担当としては、できあがるイラストが似たり寄ったりにならないように気を配らなければという意識を強く持ちました。構図など、できる限り工夫はしたつもりですが、まぁ、上手く行ったかどうかは、自分ではわからない面もありますので……。もし気になってしまった方は、広い心で許していただけると助かります。

挿絵を描く作業は、SSの作者が誰かわからない状態で行いました。そうでなければ、予断が入るのではないかという危惧もありましたし、なるべくフェアな条件にしなければならないとも思っていました。
SSを読む。それだけのインプットから、一枚のイラストを起こしていく。その点に関しては、応募してくださった全てのSS書きさんに対して公平でありたいと思ったのです。

挿絵を描いている期間中は、それぞれのSSの良いところをちゃんと挿絵として描けているだろうか、ということがずっと気になっていました。
挿絵公開後に、ツイッターで「描いて欲しかったところを描いてもらっていた」といったような作者様のコメントを目にすると、嬉しいの前にホッと胸を撫で下ろしておりました。

作品の主題といいますか、要点といいますか。そういったツボをきちんと捉まえることができているのかどうなのかというのは、僕には判断がつかない部分があります。
通常なら作者に確認することも、今回は僕の独断と偏見で対処するしかなかったわけで、そこのところは難しさでもあり、また面白さでもあったかもしれません。

大変だったでしょう……と、よく言われるのですけど、簡単に首肯していいのか迷います(笑)

確かに上述したような苦労話というか、悩んだことは色々ありました。寓話さんにも幾度か愚痴をこぼしてしまい、困惑させたこともありました。
しかし、初めからチャレンジングなことをやろうとしている自覚はありましたし、一筋縄では行かないだろうとも思っていました。全ての挿絵を描き終わるには、もっと長い時間が必要かもしれないという見積もりもしていました。

そういう意味では、大変なこととやらも想定の範囲内であったわけで、実はそれほど大変なことではなかったのかなとも思ったりします。
経過はどうあれ、ちゃんとスケジュールに間に合ったので、よかったです。力作をお寄せくださったSS書きさん全員に、ちゃんと挿絵をお渡しできてよかった。それを実現することが、僕の役目だったわけですから。

できあがった52点の挿絵について、現時点で振り返ると、色々と課題も感じます。こうすればよかったかな、ああすればよかったかな、と反省は尽きません。
でも、やっぱり描いてよかった。引き受けてよかったと思います。

――自分の作品にいただいた挿絵が一番好きに決まってる

そんな感想に接したときは、ホッとしましたし、本当にありがたかったです。青春m@ster2の挿絵を描くにあたっては、参加してくださった皆様のSS作品に寄り添うものが描ければと思っていました。なので、多少なりともそうした挿絵が描けていたのだとしたら、それはとても嬉しいことだと思うのです。
読み専で参加してくださった方も、何かお気に入りの一点を見つけてくださっていたのなら、望外の喜びです。

最後になりますが、主催の寓話さんをはじめ、青春m@ster2という企画に何らかの形で関わった全ての人たちに感謝を述べて、締めくくりとしたいと思います。
本当に、ありがとうございました。


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