本日後編「伊賀のカンジョウナワ行事」⑦大山田地区千戸(センド)の勧請縄

2022-03-01 23:38:06 | 伊賀のカンジョウナワ行事(伊賀城和含む)
阿山地区で「勧請縄」探しをしていて、
出直し探索の槙山で「『大釣り縄』はコロナ禍で延期」という結末
意気消沈していたのですが、このままただでは帰れない!

そういえば「大山田地区千戸」にも「勧請縄」があると資料で読んでいたので、
名阪壬生野ICから大山田へGo🚙・・・
ん?「千戸?」と言ったって広いでしょ、ただ走るだけでは見つかりません。
そこで思いついたのが「大山田観光協会!」※
ここは大山田富永の「新大仏寺」の前にあります。
ここへ行くにはちょっと遠いので、スマホで電話番号を探します。
土曜日だったので出ていただけるかどうか心配でしたが、
運良く「観光協会」に繋がり「突然ですが……」と、事情を説明しました。
「私は富永の人間で千戸の事はあまりよくわからない、
千戸のことを知っている方の連絡先を紹介するので、
富永の〇〇に聞いたと言って電話してくれるかな」と、有難いお言葉。
どこまでも親切に対応していただき、感謝かんしゃ なのです。
大山田観光協会大山田観光案内所大山田郷土資料館

紹介された方は「運転中」だったので、「後で必ずかけ直しますから」と。
どこまでも「親切つながり」でとても嬉しいことが続きます。
ここまでの経緯は壬生野のコンビニでの出来事。
そのまま「千戸」に進むべく「壬生野IC」の高架をくぐり、右へ進路を取り、
「西之沢」から「工業団地」を抜け、目指せ「千戸公民館」!!

なんで「公民館」だったのか、地区の中心地!寺・神社・公民館!
たったそれだけのことですが「あそこへ行きたい!」という思いが
何となく通じる場所のような気がするのです(個人的見解(笑))。

では、前段・中段まで書いてしまったような気分ですが、
ここからが本番…

『大山田千戸の勧請縄』
この道を走っていると目の前に見えた!
  
🚙を広い場所に駐車してから撮影。
 
「祠」と「勧請縄」、見上げた空と「勧請縄」、素晴らしくマッチしてると思いませんか?
近くには「梅」もチラホラ咲いています…
  

ワタシにとって伊賀で最後の「勧請縄」探索です、
咲き出した梅と一緒に見られたこと、妙に感動しました…

場所はココ
  

さて、帰宅して「紹介された方」から着信が残っており、
多分、運転中で気が付かなかった
こちらから電話をさせていただき、教えていただいたことは
「あそこに勧請縄が掛けられているのは、川の流れが『巽(南東)』の方角である」こと、
「昔は松の木があって、そこから縄を掛けていた」とか。
そして「他所のカンジョウナワ行事は伊賀市の文化財やけど、
千戸は指定を受けなかった、地域の人が結束してきちんと守っている。
しかし、指定を受けたら何か事あるとき、止められなくなってしまうからね」
「自分たちの力で精いっぱい残していくつもり」
「正月明けの9日前後に縄を作り始め、15日の6時に掛ける」とのお話でした。
一朝一夕ではいかない勧請縄づくりです。

地域を守るため、ムラの出入り口に大注連縄を掛け渡し、
「川から『福』を流さず、入ってくる災厄を防ぐ」。
決して神頼みではなく、地域の人たちの「心と技の結集」だと一人ガッテンしています。

次は「伊賀城和定住自立圏」伊賀以外の地域に行ってみます…
ではまた、
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「伊賀の勧請縄(カンジョウナワ)行事」(伊賀市文化財指定)⑥【阿山編2】「石川地区」

2022-03-01 15:42:52 | 伊賀のカンジョウナワ行事(伊賀城和含む)
阿山地区の「勧請縄」探索も最後の訪問。
この辺りも良く通っていたのに気が付いていなかった ということか!?
そのことにちょっと残念な気持ちになってしまいました。
確かによそ見をしながら走るのは良くないことですが、
ココにあることを知る」ことによって、
地域として継承されている「カンジョウナワ行事」を、
今後「意識できる」ことはいいことかもしれない…と思います

  
阿山中学校近辺の🚥を西へ、そのまま走ると広い交差点に出ます。
ここらへんかな?と意識して通ると「見えてくる」ものです。
この交差点は広いので邪魔にならないところに駐車すれば、じっくり見学できます。
ここは「河合川」、『石川の勧請縄』
  
川の右側は「波敷野(ハジキノ)」辺りへ
左側を行くと「千貝(セガイ)から馬場」へ

  河合川にかかる「勧請縄」

 見上げると「圧巻」の高さ、
この太い幹から「縄」が掛かっています。
では、河合川の橋(倉谷橋)を渡って、対岸側へ行き、
作業をしたであろう広場へ、そこから河原へ下ります。
    
川の左右で縄を括ってある木、縄自体が長いので括るだけでも重労働かもしれません。
河原まで下りれるのはここだけで、「下」から見ることができる!
  
「石川の勧請縄」は、他所とはまた雰囲気が違います、
真ん中には赤い札?を付けた「矢」のようなものがあり、
細い縄が長く垂れ、風に揺れる様がなかなかいい感じ…
阿山地区の勧請縄は総じて「真ん中に『矢』」があるということ、
正しくはなんという名前なのかはわかりませんが、
また調べてみようと思っています。

下から藁の飾り物などを見られるのはココ「石川」と上野の「菖蒲池」だけです。
なかなかいい経験ができました、わざわざ「勧請縄」だけを見に行くことはないかもしれませんが、
何処かへ行く折に、その近くにあったなぁ~~ということで、
ぜひ寄り道されてはいかがでしょ?
 場所はココ。

本日後半は、伊賀地区最後の訪問先「大山田地区・千戸(センド)」へ行きます。
この地区の勧請縄は「伊賀市無形民俗文化財」の指定は受けていませんが、
地域の行事として立派に受け継がれています。
なので「文化財」であるないに関わらず
【伊賀・山城南・東大和定住自立圏域のカンジョウナワ行事】に含まれています。
その千戸では嬉しい電話つながりのお話があります、
ではまた後ほど…
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