原発事故と情報操作

　いつの世も権力者はメディアを統制し,

（それを知らないのが大衆で）都合のいいように情報操作がされているので、

何が本当で何がうそなのか、真実は知る人のみぞ知る、ということなのだろう。

　北朝鮮ほどでなければ、つまり、一般大衆が立ち上がれないほどに体力と気力と情報を奪い取られていなければ、

北アフリカ、中東諸国の昨今の革命のように、反旗を持ちながら静かな日本人も、

いつか声高に、叫ぶことができるだろうか。

親方日の丸企業の危機～東電

今回の東北大震災で壊滅した福島第一原電。

その放射能被害の猛威はとどまるところを知らない。

連日報道されるヨウ素やらセシウムやらの飛散値。

一般市民は初めて耳にした放射能の危険性をテレビニュースで知り、うろたえる。

さてさて、東電は、特に出荷制限やら風評被害やらで被害を被った農家らへの賠償で倒産するのではないか、という憶測まで飛び出している。

こうなると、ライフラインという生活に不可欠なものを押さえて絶対に倒産などありえないと言われてきた企業までがその存続を危うくするのだ。

全国各ブロックの電力会社の面々は、みなそれぞれに原発を稼動させていて、今回の福島の事故は相当ショックだろう。

　いくら、最初の原因が地震・津波という自然災害だとはいっても、２次的の初期動作の不手際が連日国民の目にさらされてしまっていては、「人災」と非難されても言い逃れができない。

　東電は、あちこちに抱える社員・グループ企業向けの福祉施設やらを売却して賠償資金をこしらえなければならないだろう。

下手すれば、国有化。

　もう東電社員の優雅な生活はありえない。

　それを他山の石とするか、対岸の火事とするか。

全国の同じ親方日の丸企業は、東電の行く末を固唾をのんで見守っている。

自粛という名の暴力～「ヒアアフター」

東日本大震災という大災害。

津波の猛威に奪われた多くの人命。

亡くなられた方々や被災された方々には心から哀悼とお見舞いを申し上げたい。

その一方で。

映画「ヒアアフター」が津波のシーンがあるから、上映はけしからん、とか、

被災者を思って上映を自粛しよう、とかいう映画館サイドの姿勢とか。

どういうんだろ、こういうのは。

言わんとしていることはわかるけど、なんだか、またいつもの日本の気持ち悪い「思想統制」が出てきたみたいで気持ちが悪い。

「ヒアアフター」は、内容に今回の東北の津波を揶揄したり、被災者の心情を逆なでしたりするような内容は一切ない。

例の都知事や大阪府議長の発言のほうがよほど責められるべきだ。

　嫌なら映画を見なければいいだけの話。

それを、「心情を慮って云々」というのは、言論統制という暴力の悪臭がぷんぷんと漂うのだ。




　

放射能汚染＆風評被害～農家への打撃

今回の大震災で損壊した福島第一原発。

放射能汚染が周辺地域の農家を襲っている。

作物が放射能汚染されていて出荷できない。

農作物ばかりではない。

牛乳も。

そして、直接は無関係の製品にも、茨城県産、福島県産というだけで、出荷見合わせ、取引停止、注文見送り。。。

酪農家は、牛乳や肉を出荷できず、えさ代にも困窮しているという。

これらの莫大な経済的損害は、政府はまさか、当の農家に負担させる気はないだろうね。

東京電力と国が、１円すら農家に負担を強いてはならない。

国民は見ている。国がどう対処するか、を。

東国原氏、都知事選に

東国原元宮崎県知事。

ついにというかやはり、というか、東京都知事選に立候補することを表明した。

宮崎での大活躍をキャリアにひっさげての登場。

方や、自民党にせっつかれ、かつがれての石原現知事。

現職が強いというのは定説だ。

しかし、こないだの、「東北地震は天罰だ」の発言もあり、新銀行の大失敗もあり、そして自ら４選という多選を批判していたのもあり、７８と高齢もあり、今回は負けると思う。

いや、東京都民も、もう新しいリーダーに牽引していってもらわないと、硬直した首都行政になっていってしまうという危機感を持ってもらいたい。

若い人に斬新な感覚の政治を期待したいね。

それに、東国原氏は、宮崎での実績がある！

石原氏のような右翼的、鷹派的な、敵を作る政治家でもない。

日本の首都の顔として、とてもいいと思う。

居酒屋の社長よりも、当然いい。

震災復興くじ

東日本巨大地震のための震災復興宝くじ（復興くじ）が売り出されるかもしれない。

阪神神戸震災のときもあった。

宝くじだから、高額当選者も当然出る。

そして、復興の支援金も十分にとはいかないけど、義援金として考えれば相当な額が集まる。

こういうのもいいチャリティーかも。

石原都知事に続いて～大阪府議長の発言

朝日新聞より：
「４月１日告示の大阪府議選に立候補を予定している長田義明府議会議長（自民）が、２０日の事務所開きのあいさつで、東日本大震災に関連して「大阪にとって天の恵みというと言葉が悪いが、本当にこの地震が起こってよかった」と発言した。」

　先日の石原都知事もどうしようもないけど、この長田大阪府議長も救いようのない政治家だ。

　政治家というのは民を導き励まし縁の下の力持ちとして社会を支える立場にある人であるはずだ。

　だからこそ私たちの血税を彼らの活動に預託しているのだ。

　それを、しかもよりによって。

　妻や夫や子供や孫や祖父母というかけがえのない家族を奪われ、その悲しみや怒りや無念さのやり場もなく、毎日その苦しみを押し殺して必死で希望の光も見えない暗闇の日々を過ごしている被災者を、どう思っているのだ。

　こういう手合いの人たちに政治を任せるべきではないし、人の上に立ってほしくない。

大阪府民の皆さん、どうか落選させてください。

日本の恥です。

東京消防庁ハイパーレスキュー隊放水

大震災で大変な事故になっている福島第一原発事故。

東京消防庁のハイパーレスキュー隊員が自らその危険な任務を承知し志願して、放水。冷却に成功したようだ。

え～～～？放射能防護服着てなかったの？

通常の消防服でさえ着込むとそうとう重いしもたつく。その上には無理なんだろう。

なんとか３０ミリシーベルトという基準内の放射能汚染で済んだとか。

サムライは日本にまだたくさんいるんだ。

ほんとに彼らのような若者を、私たちは誇りに思う。

希望の光を求めて

友人に阪神大震災で被災した人がいる。

幸い、家族を失いはせずにすんだ。

彼女いわく、

「災害は乗り越えられる。時薬（ときぐすり）で心の傷もいつかは癒される」。

人はどんな困難も試練も乗り越えて行けるようにできている、と。

あの１１日の悪夢から１週間あまり。復興の動きが始まった。

政治を責めてばかりでは、人間がすたる。

遠くにいる私たちができることは、募金だ。

何が役に立つって、お金ほど有効なものはない。

地元の被災されたみなさん、全国の国民がついています。

本当に、気を強く持たれてがんばってください。

二次災害

原発の放射能漏れが深刻化している福島県。

遠方に避難している住民と、屋内退避指示にしたがっている住民と。

街はゴーストタウン化しているという。

放射能漏れの危険を恐れてか、物資を搬入するトラック運転手もためらったり、拒否したりがあって、物資が必要なところにものが届いていないそうだ。

未曾有の大震災といって想定外だと開き直られても困る。

政治とは、国民の命を預かることだ。

その、何よりも守らなければならない国民の命を、この１週間、わが国の政治は、結構、ぞんざいに扱っているということを、私たちは図らずも知ってしまった。

東京電力も、原発を作るときは、調子のいい美辞麗句を並べ立てたけれど、いざ、事故が起こると、まずは、会社のカネのことを最優先。

海水を注入したらそれは即廃炉だから、そうしたら、大損害だから、海水注入は最後の手段にした。

それを最初にしていたら、もしかして、この大災害は防げたかもしれないのに。

国の対応も、一生懸命やっているんだろうけど、なんだか、歯車がかみ合っていない。

福島県民に早く救助の手をさしのべないと。

小型のヘリを全国から集めて、大型ヘリで基地に物資を届け、そこからそれぞれの避難所へは小型ヘリで配送する。

早くしてあげてほしい。