自粛という名の暴力～「ヒアアフター」

東日本大震災という大災害。

津波の猛威に奪われた多くの人命。

亡くなられた方々や被災された方々には心から哀悼とお見舞いを申し上げたい。

その一方で。

映画「ヒアアフター」が津波のシーンがあるから、上映はけしからん、とか、

被災者を思って上映を自粛しよう、とかいう映画館サイドの姿勢とか。

どういうんだろ、こういうのは。

言わんとしていることはわかるけど、なんだか、またいつもの日本の気持ち悪い「思想統制」が出てきたみたいで気持ちが悪い。

「ヒアアフター」は、内容に今回の東北の津波を揶揄したり、被災者の心情を逆なでしたりするような内容は一切ない。

例の都知事や大阪府議長の発言のほうがよほど責められるべきだ。

　嫌なら映画を見なければいいだけの話。

それを、「心情を慮って云々」というのは、言論統制という暴力の悪臭がぷんぷんと漂うのだ。