老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

シンポジウム「日本料理史・食文化史研究の現在」

2008-12-12 06:11:17 | 大阪府大
先週の土曜日、大阪阿倍野の辻調理師専門学校の主催するシンポジウム
「日本料理史・食文化史研究の現在」があり、参加しました。

後援は、4月に発足した「食の知の拠点形成懇談会」と東京財団です。
また、グルメシティ・ネットワーク「Dёlice」OSAKAの認定事業
です。

4月に「食の知の拠点形成懇談会」が出来て以来、講演会やシンポジウムが
続いて大阪で開かれています。

5月に辻調理師専門学校と大阪市大が共催の「食文化創造経営」
第1回公開シンポジウム、その翌週には、大阪外食産業協会において
「食の学問体系と食文化」原田信男氏 講演会がありました。

「食文化創造経営」第1回公開シンポジウム

「食の学問体系と食文化」原田信男氏 講演会

6月には大阪難波のスイスホテル南海で「食の知の拠点形成」シンポジウム
も開かれました。そして先月に、日本フードサービス学会の研究部会
「食の知の拠点としての関西の実力」がありました。そして今回です。

「食の知の拠点形成」シンポジウム

基調講演:「食文化交流における食文化史研究の意義」石毛直道氏
第1部:「日本料理史・食文化史研究の現在」
    「日本料理史研究および食関連歴史文献研究の現在」
      国士舘大学21世紀アジア学部 原田信男教授
    「近代日本の食文化研究 課題と方向性」
      東京家政学院大学 江原絢子教授
第2部:「日本料理史研究の成果とその活用」
    「日本料理の特徴:
      辻調理師専門学校 畑耕一郎特別顧問
    「日本料理史研究の成果とその活用」パネルディスカッション
    上記講演者に
    モデレーターとして 柴田書店柴田泉「月刊専門料理」編集長

内容が盛りだくさんだったので、記憶に残ったことのメモ(敬称略)
・伝統は守るべきものではなく、作り出すものである、食も同じ
・歴史的交流に「食」がある
・日本料理と和食(日本食) 日本料理は「晴れ(儀式)」の料理
・カレーとラーメンは和食か?
・鮨は東南アジアから、天麩羅はポルトガルから、鋤焼きの最初は魚
・日本料理史の流れ
 大饗料理(平安貴族)→精進料理(鎌倉武家)→本膳料理(室町)
 →懐石料理(中世・茶)→会席料理(近世)
・近世以降の日本料理と料理店の経緯に関する研究が必要
・日本料理の内容の変化に関する研究も
・日本料理の特長:季節の表現、五感で味わう、器にこだわる、色彩で味わう

今、海外で「日本食」のブームですが、パネルディスかションで指摘され
ましたが、単なるダイエットに良い「ヘルシー」だけでなく、本当に美味しい
からです。(調査結果)

いや、食道楽の大阪人の一人として恥ずかしながら知らない事ばかりでした。


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