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山茶花談

さざんかだん

Fish

2023-03-05 | ペン画



時こそ今は花は香炉に打薫(うちくん)じ、

そこはかとないけはひです。

しほだる花や水の音や、

家路をいそぐ人々や。



※ 中原中也 「時こそ今は・・・」より


春も近く、柔らかい西日が射す夕方です。
魚は花を薫じた香炉箱のよう。


※ ” Fish "   Pen Paper   2023  F0





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Paisely garden " Glass "

2023-02-26 | ペン画



たぶん永遠のテーマになりそうな
ペイズリーの庭シリーズ。

今回のテーマは " Glass "
空に散り浮くガラスの星の庭園に
植物が繁茂します。

※ Paisely garden " Glass "   Pen Paper 2023





Paisely garden " Flower " 2015



Paisely garden " Vines " 2015



Paisely garden " Seed box " 2015



Paisely garden "Reading stars " 2020





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猫はじめ

2023-01-04 | ペン画



新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

群馬の強い風がよく吹いていますが
晴天つづきでとても気持ちの良いお正月です。

めずらしく家を出ている子供たちが皆帰省したので
家族そろってにぎやかに過ごしています。

普段静かな家で暮らしている猫は
突然の宿泊者に違った意味での大騒ぎ・・
窓に登って夜まで降りてきません。

猫が大好きな下の息子は毎日がんばって
おもちゃで遊んでくれるかいあって
夜はリラックスして羽あそびができるようになりました。


新年はうさぎ年ですが、猫の年初めになりました。
中旬からグループ展に参加させて頂くことになりました。
猫のお話がテーマで、わたしは宮沢賢治の物語から
猫のアクリル画・ペン画を4点出展します。
わたしは在廊を予定していませんが
お近くの方はお立ち寄り頂けましたら幸いです。

1/16(月)18:00より会期終了までわたしの作品の通販を
ギャラリーのHPで行っています。
http://gallerykiya.jp

画像の作品ははどんぐりと山猫から
「わざと顔をしかめて、青い煙をふうと吐く山猫」
のペン画です。
(ペン・紙 202x163mm)
とぼけた山猫がたばこを吸いながら
少年を迎えているシーンです。


お話の中の猫展
1/14(土)~1/22(日) 11:00~18:00(最終日は16:00まで)
(月)・(木)休廊
参加作家: 飯岡千江子 小田島正惠 かきはらひとみ 梶原美穂
キムラトモミ 久世アキ子 千葉真弓 鳥飼規世 mmr山崎美枝子
Gallery 来舎 梅猫庵
〒154-0022 東京都世田谷区梅丘1-44-10
℡ 03-6326-2126
HP http://gallerykiya.jp
FB https://www.facebook.com/kiyaumeneko 
梅が丘駅徒歩2分 北口から左手の高架沿いに進み、黄色の看板を右へ。





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犬に追い立てられる山猫たち

2022-11-13 | ペン画



宮沢賢治の物語「注文の多い料理店」の最後の場面、
犬に追い立てられる山猫たちです。

二匹の白い犬は、物語の最初に
あんまり山がものすごいので目を回してしまったのですが
最後に大奮闘してくれました。

猫は高いところに登るのが得意なので
翌朝には犬たちもあきらめて
今度は目を回して眠っている人間たちの元に
帰って行ったかもしれませんね。





※「犬に追い立てられる山猫たち」   ペン・紙  337x250mm






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Goodbye Santa Maria

2022-11-01 | ペン画



宮沢賢治の物語「オッペルと象」から。

白象がオッペルという稲扱機械工場の主人に
こきつかわれて働かされるというお話です。

白象は巨体なのに
なぜ小屋から自分で
途中で逃げ出さなかったのでしょう。

働き疲れて窓から見える月に
気弱になって
Goodbye Santa Maria と語りかけます。

白象を助けてくれたのはお月さま。
物語の最後はハッピーエンドです。

お月さまは白象に
「おや、何だって?さよならだ?」
と笑って助けてくれました。

ちょっと悲しそうな絵ですが
宮沢賢治の
生き物たちのこころが揺れる
シニカルでユーモアを含んだ
物語の一片を描いてみました。





「Goodbye Santa Maria」
Pen Acrylic 410x318mm





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