
先日、千葉市美術館に
ブラチスラバ世界絵本原画展を
観に出かけてきました。
2年ごとのコンペの2023年の受賞作品の展示と
日本代表として選出された作家の原画が
展示されていました。

中でも驚かされたのが
きくちちきさんの「ともだちのいろ」の原画。
美術館の新聞のトップにも大きく掲載されていましたが
素晴らしく鮮やかな色で
和紙に墨や絵具でのびのび力強く描かれていました。

一枚の絵を決められるのに
100枚ほど描かれて選ばれたそうです。

和紙に描かれた原画は
発色が素晴らしかったのですが・・

こちらの製本では
原画とはまた一味違い
下書きに描かれている墨の細い線が
ほんのりと淡く繊細に印刷されています。
原画の美しさ、
印刷された本の美しさ、
どちらも大変美しく
こんなふうに二つ別々に素晴らしい絵が
生まれることもあるんですね。
これが本づくりの目指す醍醐味でしょうか。
感動しました。

ペン画のワークショップの2週目が
行われました。
1週目と同じで
皆さん、ずっとご自分の世界を描き続けられて
それぞれの世界が生まれてきました。
右上の二枚つなげられた絵は
植物が1枚に入りきらなかった、との事で
なんてすばらしい構図!

春の美しいラスティークさんのお花を見つめていると
改めてみんなで植物の不思議に心動かされながら
とても楽しいワークショップになりました。
昔お子さんの植物画教室を行ったときもそうなのですが
ある場所に設定を作って
後はそっとほんの少しお声がけをさせて頂きながら
その人と植物の力で独自の美しい絵が
自然に紙の上に生まれてきます。

ラスティークさんでペン画のワークショップを行いました。
皆さんラスティークさんのお好きな花を
選んで絵を描かれました。

軽く鉛筆で描いた下書きの上を
丸ペン・Gペンでインクを浸して描いたり
ミリペン・極細ボールペンで線描しました。

インクで描いた線描の上を
お好みで色鉛筆を使って彩色。
色鉛筆は鮮やかな色の多いファーバーカステル。
黒の線描で繊細なペン画を何枚も
仕上げられた方もみえました。
皆さん、2時間の間ずっと楽しんで
春の花を描いて頂きました。
紙の中で一足先に春が生まれました。