山茶花談

さざんかだん

椅子

2018-08-14 | 日誌


毎日きびしい暑さと湿気が続きますが
そんな暑さの中でも、
湿気のせいで元気がない植木鉢の植物たちとはちがって
おひさまの下、土にすくっと立っている植物たちは元気ですね。

ローズマリーは湿気をものともせず
炎天下毎日すこしずつ背丈をのばし
木々は秋に向けて
豊かな実をびっしり葉の下に付けています。

人の世界もお盆をひと区切りに
植物や小さな生き物が秋に向かっているように
自分の体を感じたいなと思います。

先日、夫とデンマークの家具の展覧会を見に行ってきました。
木工を学んだ夫は、日頃から椅子が大好きです。

椅子の背もたれの棒がクジャクのかたちからデザインされていたのも
元は中国の椅子の背もたれの部分を変えたものだそうで
中国→ドイツ→各国・・といろいろな国のデザインが混ざって
名作ができているのも面白いですね。

昔、仕事で出張の帰りに青山の家具店に立ち寄ったとき
上の階の立派な書斎に座っていた男性が
部屋の中の椅子に座ってみてください、と勧めてくれました。

アメリカの大統領が使っていた椅子や
とても高価なものばかりだったので気後れしてしまいましたが
そのお店の、ある女性のお客様は椅子を一脚買って、
またお金が貯まったらもうひとつ椅子を買う、
ひとつの椅子を長年、大事に大事に使うんです・・とお聞きした話が
印象深く思い出に残っています。

椅子の生活に変わってきた日本の新築の家ですが
時間をかけてすこしずつ
自分の家の家具をそろえていくのもいいですね・・。



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