
先日、千葉市美術館に
ブラチスラバ世界絵本原画展を
観に出かけてきました。
2年ごとのコンペの2023年の受賞作品の展示と
日本代表として選出された作家の原画が
展示されていました。

中でも驚かされたのが
きくちちきさんの「ともだちのいろ」の原画。
美術館の新聞のトップにも大きく掲載されていましたが
素晴らしく鮮やかな色で
和紙に墨や絵具でのびのび力強く描かれていました。

一枚の絵を決められるのに
100枚ほど描かれて選ばれたそうです。

和紙に描かれた原画は
発色が素晴らしかったのですが・・

こちらの製本では
原画とはまた一味違い
下書きに描かれている墨の細い線が
ほんのりと淡く繊細に印刷されています。
原画の美しさ、
印刷された本の美しさ、
どちらも大変美しく
こんなふうに二つ別々に素晴らしい絵が
生まれることもあるんですね。
これが本づくりの目指す醍醐味でしょうか。
感動しました。

” Lake " Pen Ink, 190x240mm
2月の個展では遠方からもお越し頂きまして
大変ありがとうございました。
植物に溢れる素晴らしい空間での展示に
お誘い下さいましたラスティークさん、
企画から最後まで友人の服部さんご夫婦には
大変お世話になりました。
今回ご要望で過去に描いた絵をもとに
これらの作品をいくつか急ぎ制作しました。
ご好評頂いたようで良かったです。
自分の中に数年来の不思議な風が吹きました。
感謝を込めて。

ペン画のワークショップの2週目が
行われました。
1週目と同じで
皆さん、ずっとご自分の世界を描き続けられて
それぞれの世界が生まれてきました。
右上の二枚つなげられた絵は
植物が1枚に入りきらなかった、との事で
なんてすばらしい構図!

春の美しいラスティークさんのお花を見つめていると
改めてみんなで植物の不思議に心動かされながら
とても楽しいワークショップになりました。
昔お子さんの植物画教室を行ったときもそうなのですが
ある場所に設定を作って
後はそっとほんの少しお声がけをさせて頂きながら
その人と植物の力で独自の美しい絵が
自然に紙の上に生まれてきます。