山茶花談

さざんかだん

新しい人

2021-01-26 | 版画


昨年読んで、深く感動した鶴見和子さんの南方熊楠に続いて
水俣・アニミズム・エコロジーを読んでいます。

読み進めるほどに、これはすごい内容だと
30代に石牟礼道子さんの本を読んだ時と同じように
また、印象はすこし違うのですが
ページを反芻しながら読んでいる感じです。

自然破壊は人の外側にあるような印象をなぜか受けるのですが
自然の人が破壊されながら
新しく刻々と創造されて独創的な人に変化していく、
その途上に無農薬栽培があったり
大江健三郎さんの「新しい人よ、目覚めよ」を述べてみえましたが
ブレイクのとても美しい象徴的な表紙ですよね。
自己の扉を新しい人が開けているようでした。

未曽有の経験を、ひとりひとりが創造的に乗り越える方法をみつける・・のは
いまのコロナ下での生活にとてもつながるように思えました。


※ 「戯れ」 銅版画





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冬の木

2021-01-09 | ペン画



枝々や幹のなかを。

力が流れているような気がする。

夢がいっぱいつまっているような気がする。

白い炎が燃えているような気がする。


※ 草野 心平  「木」より

※ ペン  「めぐる時間」 







昨年の秋に家族になった猫の「ハル」は
毎日リードを付けて、ほんの少しいっしょに散歩をします。
わたしはハルの後をついて歩きます。
木の上の鳥を眺め続けて動かないときがよくあって
とても届かない木のてっぺんなのに
じっとじっと眺め続けます。
冬の冷えた空気、
わずかな愛おしい太陽の光、
木の上にたくさんやってくる鳥たち、
(最近メジロが来るのでうれしい・・♪)
世界は美しいなあ・・と
ハルが教えてくれます。





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明けましておめでとうございます

2021-01-01 | ペン画


明けましておめでとうございます。

昨年はバタバタと、新しい環境にとまどうこともあった一年でした。

多様なかたちで長い時間生きている植物のように
風に揺れながら
自分の花を咲かせたいですね。

新年もどうぞよろしくお願いいたします。






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