山茶花談

さざんかだん

実りの秋

2019-11-03 | ペン画


種子箱   pen


朝晩と寒くなりましたね・・。
暦ではもう霜が降りる頃・・先日25度ぐらいになったので
すっかり11月に入っているのも忘れてしまいます。

実りの秋・・というと、秋のおいしい食べ物を想像してしまうのですが
外を散歩すると、植物たちの実りは、実、実、実!
冬に枯れる前の、新しいいのちの種子であふれています。




山沿いを歩いていると
どんなに人がコンクリートで固めても
アスファルトで敷き詰めても
道なりのフェンスは植物の蔦のカーテン。




夕陽が射して、おびただしい数の淡い白い種にあたると
すばらしくきれいですね。




高木の間からチラチラと見える
カラスウリの小さな、鮮やかなオレンジの実。
いつも山の中の楽譜の音符に見えてきます。




マメ科の種は大きくて、来年さぞや大きな木に育ちそうなたくましさ。
そしてマメのかたちの美しさ。




道沿いにある茨のとげの垣根は
いつもその茨の針の立派さに見とれてしまうのですが
その種子もなんと立派でした!
小さなみかんぐらいの大きさ。
そして針と同じように、実もものすごく堅そう・・




名前も知らない花がいくつも
山の道沿い、わたしたちが草と呼ぶ植物の中に
ひっそり宝石箱のように生きています。

どんなに人が庭を手入れしてみても
山の生命力にはかなわない・・
緑の葉の濃さや、かたちの伸びやかさ。




秋の空は澄んだ水色で、そんなきれいな秋の季節。
人も自然の仲間のひとつなのですが
人が生み出せるのは、そんな自然の中で感じるイメージなのかな、と
最近思っています。
中原中也のように秋の雲に想像したり・・







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