サザンカの宿

登場人物:ろば太(夫)、せんた君(妻、趣味「洗濯」)、感謝くん(双子娘A、癇癪持ち)、めん・たい子(双子娘B、食欲旺盛)

失格宣言!

2005年10月02日 | 子育て進行形
意外と忙しいろば太。
家に帰ると、3人とも既に寝ている。

次の朝

せんた君
「ねえ、おとさん、聞いて聞いて。
 めん・たい子ねえ、駄目なんだよ、もう。」

めん・たい子、耳を塞ぎ、変な歌を歌う。

せんた君
「昨日、お友達と公園で遊んでいて、
 自分だけ鉄棒できなくてイライラして、
 急に道路に飛び出したんだよ。
 それに、
 夕食の用意があるから、
 お家に帰ろうって言ったら、
 公園の真ん中までわざわざ戻って、
 足をバタバタさせて暴れたりして。
 もう、ご乱心って感じ。
 ね、たいちゃん、
 聞こえてるでしょ、
 おかさんの目見て!」

めん・たい子、耳を塞いだまま、
さらに大きな声で歌を歌う。

ろば太、小声で
「せんた君さあ。
 そういうこと、
 たいちゃんが見ている所で言わない方がいいと思うよ。
 たいちゃんも傷つくし、
 せんた君のことも甘くみるようになるんじゃない?
 自分では手に負えないから、
 もっと強い人に告げ口してるんだ、
 ってそう感じるんじゃないかな。」

せんた君
「うーん、でも、昨日の悔しさを何とか晴らしたい気が、、、。」

ろば太
「ほら、たいちゃんのこと見てごらんよ。
 悪いことをしたって分かっているから、
 必死に耳を塞いで
 逃げられるもんなら逃げようって思ってるんだよ。
 誰にだって間違いはあるでしょ?
 悪いことをしたときには、
 その時その場で、
 こっちも本気になって怒って、
 後からネチネチ言わない方がいいよ。」

せんた君
「そうね、分かったわ。」

ろば太
「だってさ、
 もう分かってるってのに言われると、
 せっかく反省しかかってたのに、
 なんだこの野郎って腹が立つでしょ。」

せんた君
「そうね。」

ろば太
「一応、相手を立てて、
 ふんふんうなずいてはやるけれどさ。」

せんた君
「ふんふん」

ろば太
「それ以上しつこく何か言ってきたら、
 こっちも言い返してやるぞ、
 ってムカムカするよね?
 そんなの母親失格だよ。」

せんた君
「うん、ムカムカー!」

ろば太
「だって、考えてもご覧よ、
 せんた君だってさあ、、、。」

せんた君
「ろば太さんは、
 いい上司になれないわね。」

ろば太
「え?」