2554)太陽光、宴の後（大震災から75ヶ月）

　東日本大震災発生直後、原発事故等により電力供給の不足が心配され、震災直後の東京圏では「計画停電」が行われたり、節電が声高に叫ばれたりしました。同時に自然エネルギーを利用した発電方法もそれまで以上に脚光を浴びました。

　その自然エネルギーのひとつに太陽発電があります。それまで意識していなかっただけなのかもしれませんが、大震災以降はソーラーパネルを目にする機会が増えました。

　急拡大した太陽光発電でしたが、この４月に、発電計画の１割、500万世帯分の消費電力に相当する計画が失効してしまったそうです。その背景として、権利を保有するだけでビジネスを手掛けない事業者がいること、発電以外のコストがかさむとこと、天候に左右されるため需給調整が必要だということ等々、様々な問題が列挙されていました。

　その電気がどこで使われているかは分かりませんが、単純にパネルで発電すればＯＫ、という単純な図式でないのですね。自然エネルギーをうまく使うというのは難しいものです。

　かくして７度目の「節電の夏」が来るのですが、あまり話題になっていないですね。カタールと周辺国の国交断絶がオイルショックのような現象を引き起し、その結果「節電」が叫ばれるかもしれません。そうならない事を願います。


（初夏の日を浴びるソーラーパネル -茨城県潮来市 17/06/03－）

　今回のこの記事で、当店での東日本大震災絡みの一品は100品目となりました。目先の事に追われる日々を繰り返す中で、毎月関連する話題を見つけるのは結構しんどく、過去にはこじつけ的な一品もありましたが、月に１度はあの日からしばらく続いた気持ちを思い出すようにしなければと思っています。

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