780) 国替えでござる

　８月もあと数日ですが、一向に涼しくなりませぬ。なじみの床屋の店長曰く、今年は「短くしてくれ」というお客さまが多いそうです。その店長も春先に比べてすっかり短くなっており、私にも「（以前のような）坊主にしたら？」と勧めてきました。心動きましたが、今回は我慢でごさいます。


　その８月を振り返ると、今まで経験したことのない大波が奉公先に押し寄せ、当店の営業もままならぬ状況でした。拙作「東北38年戦争」ではメインである阿弖流為・母禮・坂上田村麻呂を中心とする展開が広がってきたところでしたが、かような次第で手抜きになってしまったのが残念でございます。

　かような状況下、こたび、南部盛岡藩から南部八戸藩への国替えを命ぜられました。南部盛岡藩での奉公は２年５ヶ月でございましたが、かような大波に乗り越えつつ、突如下った想像もしなかったお沙汰のための作業（要は引越しや後任への引継ぎです）に追われ、南部盛岡藩での日々をゆっくりと振り返る余裕のないまま、本日を迎えてしまいました。

　まさに岩手弁で言う「じゃじゃじゃ！」という気分の８月でした。

　そのような中で過日の夕方、南部盛岡藩市街地を自転車でひと周りしてきました。私の心中の荒波とは関係なく北上川はゆったりと流れ、その後ろでは岩手山が静かに夜を迎えようとしていました。


（初めてご覧いただいた盛岡市と同じアングルで　－盛岡市梨木町 2010/08/21－）

　腰を据えての南部八戸藩士としての営業は少々先でございますが、随時携帯での営業をしていきたい所存でございます。たまに暖簾をご確認いただければ幸いです。

　んだば、まんづ。


　2009年８月29日の一品・・・554)上野→盛岡　在来線で帰盛 -2-
　2008年８月29日の一品・・・343)ちょっと隣県へ　秋田県仙北市(角館武家屋敷)
　2007年８月29日の一品・・・015)本日の宴ダイジェスト


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