3305)盛岡彷徨 朝散歩（浅草観世音）

　当店の左下に来店者数（アクセス状況）が載っておりますが、一昨日（５月11日）のアクセス数が605となっていまし
た。データベースで記録が残る範囲での一番多いアクセス数は474でしたので、びっくりです（因みに一番少ないのは46でした）。どのようなご縁でご来店下さったか分かりませんが、見知らぬ605の方々の目に触れたことに、多少の緊張を抱いてしまいました。



　朝散歩の続きです。本日は12年ぶりにご覧いただく「浅草観世音」でございます。12年前は祭礼時の様子でしたが、この日は朝の静かな佇まいでした。

　盛岡駅前から北へ伸びる駅前北通を歩き、県道１号線をくぐった先の交差点から入った路地に建っています。現在は線路にぶつかって行き止まりですがその昔は踏切で向こうへ抜けていたのでしょうから、浅草観世音は街道筋に建っていた観音様ということになります。


（盛岡市夕顔瀬町　2020/05/02）

　1928（昭和３）年に寄進された鳥居をくぐり、1933（昭和８）年に寄進された石畳を踏みながら拝殿へ進みます。12年前と変わらない・・と思いましたら、境内に2010（平成22）年７月に設けられた由来説明板が建っていました。

　説明板によると1857（安政４）年５月３日に、今の中央通り岩手山神社付近に樋口千五郎ら20人によって建てられました。参勤交代時に江戸浅草観世音の厳かな様に触れ、天下泰平を願ってのことでした。その後、明治の神仏分離令により盛岡藩の保護が無くなりましたが、1884（明治17）年にこの地へ遷座されたそうです。

　境内には馬頭観世音もあり、こちらには1863（文久３）年７月と刻まれていました。幕末の動乱期、観音様に平安を祈ったのでしょう。往時は多くの方が行き交いながら手を合わせたのでしょう。


（ー同上ー）

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