1899)南部ワンデイハイク 紫波町（９景目 南面の桜）

　今週は東北各県への出張が続きました。往復にそれなりの時間と汽車賃を費やしたのですが、目的地での用事はそれぞれ30分～１時間で済んでしまいました。生産性のあった出張だったかどうか分かりませんが、うち２ヶ所は初対面の人との打ち合わせでしたので、終わってみれば顔を合わせて正解だったと思っています。ＪＲの宣伝ではないですが「メールじゃ会えない　レールで会おう」と思った今週でした。



　本日ご覧いただくのは、志賀理和気神社参道に生えている「南面の桜」でございます。この桜には男女の悲しい物語が伝えられています。

　時は元弘（1331～1333年頃）の時代、都からこの地にやってきた藤原頼之は河東の領主河村少将の娘である桃香と恋仲になりました。ある日２人は神社の入口に桜を植え爛漫の春を夢見ましたが、桜が花開く前に頼之は都へ行くことになり、2人は再開を誓って別れました。それから時は流れ、桜は見事に咲きましたが、花は南面に向かって咲いたのだそうです。


（南面の葉桜　－紫波町桜町 14/06/21－）

　以上は説明板の丸写しですが、その最後は「やるせない桃香の思いが桜に宿ったのだろうか」と結ばれており、2人が再会できたかどうかは書いてありませんでした。

　「都からやってきたプレイボーイが地元の女の子をピュアの気持ちをもて遊んだ」と思ってしまうのは私だけでしょうか？



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