しいたけの伊豆高原情報と放浪旅

(伊豆をバイクで回って10年、伊豆高原に住んで26年目に突入、いろんな事がおこりますねえ!)

福島県:帰宅困難区域の「浪江町」には入れませんでした!

2013年08月30日 | バイク&キャンカー&鉄道&船旅
・               【どんどん近寄って行きますと看板が目立つようになります】

昼間だから走れますが、夜になると辺りには街頭も無く真っ暗になります。とても気味悪くて走れそうにありません
気がつくと周り家々の門にはロープが掛けられていたり、窓には木が打ちつけられていました、明るいうちは
子供達が飛び出してきそうな気配も感じていました、セミの音だけがこだましていました!

(多分夜に徘徊する人は何らかの不正な目的を持った人達だと思います!現地では泥棒が多いと聞こえています)



看板も段々厳しい表現に変わっていきました!


・                      【そろそろ限界で検問もあるでしょうね!】

看板の色が全体に黄色の注意を喚起して来ます、相変わらず「除染作業中」の看板も翻っていまして
不気味な静けさに包まれていきます、前方に何人かの集団がいまして、怪訝な表情で僕を見送っていきます
通り過ぎる車の前面には「○○許可証」のような張り紙が貼られています、コピーで印刷しても検問は通れそうです

(店舗があって営業していません、コピーを貰えそうな雰囲気は全くありません!)



とうとう此処まで来てしまいました!(警備の人が3,4人でガードしていました)


・                        【道が金網で封鎖されていました】

何も悪い事はしていません、制服を見ると思わず警察官なのかな?と身構えますが、なんと人の良さそうな
おじいさん達でした原発事故当初は警察官で封鎖されていたはずです、警察だってあれから2年も経ってますから
封鎖要員だって派遣社員になってるのでした、おじいさん達も原発事故のお蔭でいいアルバイトが見つかってとのんびり
対応みたいな雰囲気、放射能汚染にさらされている緊張感は感じられません

(おじいさん達はのんびりと「許可証」が無ければ入れないんだよと言ってくれます)

地元の人ならば裏道を知っているそうですが、関所破りは掟破りの犯罪です!

「原子力災害対策本部」の検問がある場所まで行けば今回は良いのです、無人になった町の印象を頭に入れておきましょう



バイク屋さんが言ってました、「Yさんがこれから南相馬市の除染作業に向うといいます」、
このブログを読んで貰いたいし現地の雰囲気だけでも教えて上げたい、汚染は見えませんし匂いもしません
変わってる所といえば人が全くいない町でせっせと表土を覆ってる土を手作業で剥がす事かしらね
放射能は蓄積すると言われてます、舞いあがる粉じんを吸い取って内部被ばくはないのかしら、
作業員だって汚染にまみれます、どうか危険手当を沢山要求して下さい!

(出張作業でなく、転勤辞令ですからしばらくは帰ってこれないと思います)

【土壌の除染について】

「一般的な土壌の除染方法は、表土や芝・草の削り取りである。剥ぎ取り時に固化剤を併用する場合もある
 他に水による攪拌、洗浄、表土と深層土の反転耕など剥ぎ取り放射性セシウムは農地土壌の表層 2.5cm 以浅に
 全量の 95% 以上が存在するため、これを物理的に除去することは効果的である。
 しかし除去した土壌を土嚢に詰める作業が煩雑であったり、作業員の被曝を防ぐなどの課題もある。
 水による攪拌水を用いる場合、土壌中のセシウムは粘土質に吸着されているため、粘土含量の少ない土壌では
 効果的に(粘土を巻き上げて)除去できない。通常水は固液分離後に排出されるが、水に放射性物質が溶出した場合
 フィルターや吸着物で処理する。反転耕汚染物質を持ち出さない簡便な手段だが、放射性物質は除去されないので
 高濃度汚染地域で行うには不向きである。また地下水の汚染が懸念される場合もある」



現在福島原発は地上に置かれた何百基ものタンクから高レベルの汚染水が300tに亘って漏れ出しております
タンクは急ごしらえで作っていますから、対策も後手に回る事が十分予測されます、一方地下水の汚染は極めて重要です
土木的な対策を全くしていませんから、地価を通った汚染水は海洋汚染へと繋がっています、地価を永久凍土で覆って
発電所自体をバイパスする対策が練られています、圧力隔壁の中に存在しているという燃料の冷却には50年という
途方もない程時間が掛かります、制御できない科学技術って存在しています、50年と言えば優秀な技術者を
三世代位送り出さなければ解決できません

(今回の事故で優秀な学生は原子力から離れて行ってると言われています!
 事故対策はどちらかと言うと後ろ向きの技術なのです)



これが本当の「冷えとり」の手引書
PHP研究所

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