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「12月の熱帯夜」の痛々しさ対決

2006年03月10日 08時12分25秒 | 韓国ドラマの話

なんだかちゃかしたタイトルになってしまいました^_^; 。
真剣に書くと泣けてきそうで、自分に自動制御装置が働いたというか──。

「12月の熱帯夜」、オム・ジョンファ、キム・ナムジン、シン・ソンウ主演のミニシリーズです。
主題歌の「ポプラ」、見た人は、前奏を聞いただけでもジーンとくるはず。
ストーリーは簡単に言うと、30歳の子持ち主婦が、年下の、不治の病に侵された青年と恋に落ち、そのまま何もかも捨てて彼の元へ走り、最後を看取るまでの物語です。

この主婦(オム・ジョンファ:ヨンシム)、若くして結婚して10年、2人の子持ち。
医者である夫(シン・ソンウ)にはさっぱり愛されている気配がなく、その家族にもないがしろにされ、見ていてかなり痛々しい・・・。

義母には「貧乏くじを引いた」だの言われ、家政婦扱いです。
田舎の実家の母は、結婚式にも呼ばれず、嫁ぎ先の家族とは面識なし。
夫は”ソウルメート”と称して、恋人と自由に会い、音楽や文学など、妻には理解できない話をわざとしたりして、家にも友人として堂々と招待します。

一方、不治の病に侵される青年(キム・ナムジン:ジョンウ)は、貧しい実家を支えるため、大学も休学し、働きづめです。
その上、長く付き合ってきた彼女(ジヘ)に「貧乏はいやだから」と捨てられ、ひきとめることも出来ません。(彼女の嫁ぎ先がよりによってヨンシムの家^_^; )
田舎に住んでいる父親は病気で、妹の夫はチンピラ。
面倒ばかり起こしてジョンウが働いたお金はすぐに飛んでいってしまいます。
才能があって留学を推薦されるも、突然病魔に侵されて、夢は全て費えてしまいます。

そもそもの出会いは二人共通の田舎。
(なんとヨンシム、結婚して初めての里帰り!)

「私はアジュマ(おばさん)よ」

と明るくいうヨンシム。悩みは一見なさそうで、あっけらかんとしています。深く考えもせず、ジョンウにあっさり片思い──。

    ナムジン君のおんぶ姿が可愛い!

ジョンウは、元カノのジヘへのあてつけなのか、ヨンシムにどんどん近づいて、彼女の語らない寂しさを知ることに・・・。

どうにもジョンウへの気持ちを抑えられなくなったヨンシムは、夫に「おまえは子供が2人もいる人妻だ。正気にかえれ!」とさとされます。

   

単純で、良くも悪くも純粋なヨンシムは嘘がつけず、「片思いしている」とあっさり白状。そして

「若さを浪費している彼があまりに痛々しい。彼の笑顔を見ても可哀想で泣きたくなる」

と言うのです。

このときはまだジョンウが病魔に侵されているなんてまったく知らないヨンシムですが、そういう彼女のほうこそ十分痛々しい・・・。

一個人として尊重されず、ひたすら子供の世話と家事に明け暮れる毎日。
実家から荷物(白菜やにんにく)が送られてきても、「くさい。捨てろ」と言われ、たずねてきた母を家に招き入れることも出来ない──。   

見ていて本当につらい展開でしたが、そんな二人が、ジョンウの余命がいくばくもないとわかり、とうとう駆け落ちを決行します。

「独身で天国へ行くとみんなにいじめられるよ」

と言って、さりげなく結婚指輪を彼に渡すヨンシム。彼は無言でその指輪を投げ捨ててしまうのですが、後に日記に「僕にも妻ができた」と書き残します・・・。

   

最後にヨンシムに、手や足を暖かいタオルで拭いてもらいながら息をひきとるジョンウ。あとで見てみると、彼の指には捨てたはずの指輪が・・・。

それを見て、ヨンシムは笑顔で泣きじゃくります。
(あ~、書いててつらくなってきた^_^; )

とにかく互いの痛みに同情し、尊重しあった二人の愛の結末は、悲しくも美しかったです。
挿入曲でラフマニノフの「ヴァカリーズ」が効果的に使われていて、冒頭のあのキラキラした展開はどこへ?と思ってしまいました。
第一話ではその後の展開がまったく判断出来ない韓国ドラマ。
やっぱりあなどれません──^_^; 。

 

 


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