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「完全なる愛」を“怨” の側面から考える(再掲)

2009年06月29日 10時38分40秒 | 韓国ドラマの話

《この記事は2006年に投稿したものを再投稿したものです》

※注意!!※

記事内容はドラマの結末等、著しくネタバレしています。

これから観る予定の方はご注意ください。


ちなみに、これまで観終わった韓ドラの私的評価はこちらこちら

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「完全なる愛」・・・2004年に「百想芸術大賞」テレビ部門で大賞を受賞した

名作ドラマです。(今、スカパー!の衛星劇場で放映中)

このドラマを見終わって約一週間が経過。

あくまでも今現在の感想を述べると、まず最後は「鳥肌」がたちました。

義父、義母の飛行機での呑気なバカンス風景・・・。

これって家族愛をうたった復讐劇?とちょっと思ってしまった。

あの人たちにとっては最大級の”爆弾”。

なにしろ最愛の息子の死ですから・・・。

作者にその意図がなかったとはとても思えず、でもそうだったとはっきり言うのもどうかと思うので、あくまでも私の”今の”感想です。

その前までは、シウ(チャ・インピョ)とヨンエ(キム・ヒエ)の結婚の経緯-----

家庭教師と生徒として出会い、生徒に片思いされて、両家に大反対されて、

彼女も道理に反すると言って拒絶し、それでも粘って、やっと結婚までこぎ

着けた、シウの激しい愛とその喪失感

が物凄く伝わってきて苦しく、可哀想でなりませんでした。

でも、ちらちらと見え隠れしていた、ヨンエの、夫(シウ)の実家への恨みが気になってはいたんです。

最後の最後に

「半分は許す。でもそれ自体が大サービス。すべてを許すことは無理」

とヨンエが言いました。

だから私は、本音として「ざまあみろ」と思ってしまったんです・・・。
(誰からも支持されない考えとはわかっていてもつい) 

「罰は死んでから受ける。今は生きることを考えよう」とシウの父親。

「因果応報。最後には自分に帰ってくる」
と母親。

本心から言っているとはなかなか思えない二人のヨンエへの懺悔の言葉・・・。

でもドラマなんだからそうやって終わっていくのかな?と思っていた矢先のシウの死。

あの「死に方」はやっぱり、かなり強引な気はします。

でもストレス性の脳内血管破裂はありうる話だし

「子供のためにヨンエを失っても生きるべき」
とは正直私は思えなかった・・・。

死の病に侵された妻のわがまま(?)が最優先されて、後悔と失望で疲れ果てて、

実家の干渉も、知人の応対も、良き父親の役割も強いられて、それでも

「頑張れ」とは思えず、ただ彼が肉体的限界で力尽きたんだ、と思ってしまったん

です。

見てるこっちも疲れてしまっていたからでしょうね・・・。

とにかく、いつもシウが甘えていた、

母のような、姉のような存在の妻を自分が看病する立場になったこと。

しっかりしなければ、という彼の気概が痛々しくて、本当に見ていて辛かったのです。

妻・ヨンエへの愛も、あまりにも深すぎた・・・。

などと陰鬱な文章を書き連ねてしまいましたが、「完全なる愛」は私の評価、

ですよ やっぱりキム・スヒョンの脚本はすごい!

すばらしいドラマだと思いました。ぜひたくさんの方に観ていただきたいです



 


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