回想 富士山静岡空港開港記念＆銀婚式記念北海道ツアー

やっと写真の整理もできたので、今回の北海道旅行の思い出をたどってみようと思います。

事の発端はダンナさんが７月１７日から９日間のリフレッシュ休暇を強制的に取ることになったことから話が始まります。

これがなければそのうちどこか行けたらいいな・・・で終わっていたのです。富士山静岡空港が本格運用になって飛行機がまともに離着陸できるようになってからでもよかったのです。

でも７月の半ばに１週間以上の休みが取れたなら、行くなら北海道しかないでしょう
ということになったわけですが・・・

なんで北海道かといえば、一つには沖縄は今年は方角が悪いので行きたいけど行けないこと
もう一つはラベンダーのシーズンにドンピシャリだったこと

憧れのラベンダー畑に行きたかったのです。

そのルーツは今をさかのぼること○十年前・・・
テレビドラマ「タイムトラベラー」が発端です。

アニメでもない　原田知世でもない
「時をかける少女」ではないNHK少年ドラマシリーズの「タイムトラベラー」
（原作はみんな一緒　筒井康隆の「時をかける少女」ですが、一番原作に忠実なのは「タイムトラベラー」です）

芳山和子が理科の実験室でかいだラベンダーの香りとはいったいどんな香りなのか

長年の疑問でした。

そりゃぁ今でこそラベンダーのエッセンシャルオイルとか普通に手に入るようになりましたけど、私が中学生の頃はそんなものは身近に存在しなかったし、香水なんか買えるお年頃でもありませんし。

でも中学１年だか２年だかのとき父方の親戚がある福島に行った折に近所のスーパーにラベンダーのオードトアレなるものが２千円くらいで売っていたのでした。

なんでスーパーにそんなものがあったのか今となっては定かではありませんが、当時のお小遣いで２千円ってそりゃ清水の舞台から空高く飛び上がるほどの金額ですが、思い切って買ったのです。

その薫りはそれはそれはやさしいステキな薫りでしたよ。
大事に大事に使いましたけど、高校２年の頃に使いきってしまいました。
それからいろんなコロンや香水を買ってきましたが、あのスーパーで売っていた２千円のオードトアレよりステキな薫りだと思うものにはいまだめぐり合っていません。
たぶん私の中ですでにそのラベンダーの薫りは美化されてしまっているのでしょうけどね

そんな○十年も秘めた想いがあったから、絶対に北海道は富良野に行ってラベンダー畑の真ん中に立ってみたかったのでありました。

ところが当初の予定の７月１９日と２０日の飛行機がすでに満席だったため、結局７月１８日からの旅行となってしまいました。
これではダンナさんのリフレッシュ休暇は意味がありません。恐怖の三連休の旅　おまけに高速道路はどこまで走っても千円だし、なんといっても富良野に行こうと予定していた２日目が１９日になってしまい、その日は一年で一番中富良野町が混雑する中富良野ラベンダー祭りの日と重なってしまったではないですか

あれこれ悩んだ末　ふらのラベンダー通信さんのアドバイスなどいただいて、
１日目　千歳→定山渓温泉
２日目　定山渓温泉→道東道・夕張・占冠経由→麓郷「北の国から」ロケ地めぐり→アルファリゾートトマム
３日目　トマム→ファーム富田→美瑛の丘めぐり→旭山動物園→札幌
４日目　札幌→千歳
というルートを計画しました。

ところが、梅雨のないはずの北海道も最近は温暖化の影響で梅雨前線が北上しているのでしょうか。
なんと４日間のうち３日間が雨という散々なお天気になってしまい、しかも２日目は大雨の予報が出てしまいました。

道東道から先は日高の山の中を走るので雨がひどくなるとちょっと心配です。
それにほとんどが屋外を見て回る観光なので雨ではどこも見れません。

こんな大雨だったら少なくとも北海道民は旭山動物園には行かないだろうということで予定を大幅に変更
２日目は道央道を通って旭川まで行き、旭山動物園に行くことにしました。

雨の道央道はガラガラです。
初日になれない道を運転して疲れたというダンナさんに代わり２日目は私が運転手
雨だから８０kmくらいでゆっくり行こうと思うのですが、あまりにもガラガラなのでついついスピードが出てしまいます。
それでも自制しながら走行車線を８０kmで走るのですが、途中どうしても遅い車もあってそんなときは追い越し車線に入ります。
するとなんということでしょう・・・
１００kmで走っていても観光バスにあおられるあおられる

普段東名を走っているときは高速バスや観光バスはだいたい１００kmキープで走るのでその後ろをついていくととても楽に走れるのですが、北海道のバスはものすごい勢いで走っていきます。

団体のツアー客なのでしょう。行き先への時間に限りがあったり飛行機の時間に間に合わせたりときっとたいへんなんでしょうね。
大体札幌発の旭山動物園と美瑛の丘めぐりとフラノのラベンダーめぐりを１日日帰りで行くバスツアーなんていったいどんな時間配分なんだか。ものすごい強行軍だと思いますよ。

まぁ私たちはあおってくる観光バスに道を譲ってノンビリ雨の中を走っていきましたけど・・・
さすが北海道は高速道路でも動物注意の標識がいたるところにあります。
ほとんどはエゾシカの絵なんですけど、中にはキタキツネやタヌキの絵の標識もあったりします。本来はそれぞれ一匹ずつが標識になっているのですが、途中キタキツネとタヌキが仲良く並んでいる標識もあったりなんかして、雨で周囲の景色がよく見えない分そんなのも楽しみながら走っていました。

砂川ＳＡを過ぎてしばらく行ったところでしょうか・・・
なんと　動物注意の黄色い標識の中に「赤いキツネと緑のタヌキ」の絵があるじゃあ～りませんか
写真撮りたかったけど運転していたので
「あ～～～～～！」
と叫ぶのが精一杯でした


旭川北ＩＣを降りてから旭山動物園を目指します。
ナビはどうやら正門入り口を目指しているようですが、そこは渋滞が予想される道路なので私は西門を目指します。
ナビの言うことは一切聞かない私がドライバーですから、ナビがなんと言おうと勝手に曲がるときは曲がります。
するとナビは元の道に戻ろうと「この先右方向です」と叫びますが、
「あたしは左に行くんだよ」とナビとケンカしながら進みます。

旭山動物園西門はアザラシ館の目の前に出るので便利ですよ。

このナビとは翌日もケンカしました。
中富良野から「北の国から」のロケ地である麓郷に行くのに、ナビの言うことと道路標識とが正反対の方向を示すのです。当然私は標識に従って左に曲がるよう指示します（３日目はダンナさんが運転しました。だって地図の字が小さくて見えないって言うんだもん）
すると八幡丘の草太兄ちゃんの牧場や純と蛍が通った小学校分校のある一帯に出ることができました。
やっぱねぇ　ナビの言うことなんか信用しちゃぁいかんのですよ

でもお利口なところもありましたよ。

美瑛の丘を廻ってさて札幌に帰ろうとナビをセットしたところ「高速道路優先」で設定すると「この先通行止め区間があります」って言うじゃないですか？
ラジオで確認すると２日目に私たちが通り抜けた後道央道で土砂崩れがあったそうで上り線が通行止めになっていました。

「へぇ～～～～～　タイムリーな情報も教えてくれるんだぁ　偉いねぇ」

このときはちゃんとほめてあげましたよ。

で、富良野ラベンダー通信さんで仕入れていた札幌から富良野への一番近い道順というのを逆にたどることにしました。美瑛から富良野市まで戻るのに１時間くらい要しましたが通行止めじゃぁしかたないですね。
富良野市から桂沢湖を経由して三笠ＩＣに出るルートです。
ここは黙ってナビに従いましたよ。

「やっぱりね　ナビは必要だよ」

というのが北海道から帰ってきた後のダンナさんの口癖です。

いいんだよ。ナビはレンタカーについてるから大丈夫。我が家には必要ありません

しかしお天気だけは残念でした。もっといい写真がいっぱい撮れたのに・・・
ま、７月は北海道も方角が悪かったからしかたないと言えばしかたないですけど。
またいつかもっとノンビリ美瑛の丘の写真を撮りに行ってみたいですね。
ラベンダー園もファーム富田以外のところもめぐってみたいですし。

いつかＦＤＡが旭川空港に飛んでくれればとっても便利になるのですけどね。
期待したいと思います。