ma vie quotidienne

フランス語で「私の日常生活」。
ささやかながらも大切な日常の記録です。

終末のフール

2006-08-12 15:11:40 | その他いろいろ
終末のフール』(伊坂幸太郎)という本を読みました。

「8年後、小惑星の衝突により地球が滅亡する」と発表されて5年経った、つまり滅亡を3年後に控えた世界。発表直後のパニック状態、絶望した人々による自殺や犯罪などの大混乱がひと段落して一時的な平穏が訪れた頃、ある団地で暮らす人たちの8つの物語です。

普段から些細なことで落ち込んでしまう私が世界の終わりなんて突きつけられた日には、きっと真っ先に発狂して死んでしまうでしょう。でも大混乱を乗り越えた住人たちの暮らしは、寂しげではあるものの不思議なくらい穏やかで淡々としていました。

3年後を見つめると同時に今を見つめ、今日という日を全力で生きているという感じ。未来も大事だけれどまずは今を大切にしないといけないよなあ・・・と改めて思いました。

地球は3年後には滅びないと思うけれど、人の命には終わりがあるし、この場所での生活も今の仕事も語学学校も、離れる日はあっという間に来るはず。毎日それなりに頑張っているつもりですが、もっと大事にもっと必死で生きてみたいです。


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