サロン経営の羅針盤

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連載・儲かるサロンづくりの羅針盤。

2018-05-20 07:29:08 | 日記

 17-2.考課基準はサロン繁栄「三種の神器」。

伝統的マネジメントの欠点はまだあります。「効果を確認するための基準が無い」ということです。
上司の好き嫌いで評価されるケースが多く客観的な基準がなかったのです。このような手法では「目指す到達点」が見えません。
「先輩の背中を見て覚えろ」と言われて、叱られながら右往左往することになります。このようなことで短期育成が出来るわけがありません。
そこで必要なのが「考課基準表」です。考課基準表は人材育成を計画的に進めるために不可欠の道具で、「進歩状況を測る定規」です。
●一つは、「学ぶべきことを指し示す道標」であり、
●一つは、「その到達レベルを測る物差し」です。

例えば、「車の運転」。運転技術をマスターして免許は貰えません。教習所できちんと学科講習を受け、実技講習ではベテランドライバーに同乗してもらい練習を重ねなければなりません。半クラッチの一つにしても、見よう見まねで覚えるのは至難の業です。
ベテランドライバーにマンツーマンで根気よく教えてもらって修得できるものであって、その基準となるものが「考課基準表」です。 
今の時代は時間をかけて育成するだけの余裕はなく、使える経費も限られています。出来るだけ短い時間で人材を育成することが求められます。
しかし、多くのサロンは、「その人のレベル」をチェックするための考課基準表が整備されていないため、「育成効果」も明確に出来ません。
従って指導者は、指導に際して「前より良くなったよ」といった評価の仕方になります。
●「前より」とは、何日ぐらい前のことか?                          ●「良くなった」とは、どの程度良くなったのか?
これでは短期育成。つまり、二年間で全ての専門技術の修得を、考課点(3)のレベルまで到達させることは出来ません。これが多くのサロンの現実です。
これを指して、「勘による人材育成マネジメント」と言います。
つづく

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