光画繚乱

映画と写真、どちらも「光」が関わるので、そしてそれが「錯綜し合う」ということから、ブログタイトルを光画繚乱としました。

医師の矜持

2020-03-08 20:00:38 | 私見偏在

 クリニックに来院した感染の疑いのある患者が、帰国者・接触者相談センターを通したら、立ち寄った場所が検査対象外地域と断られた。保健所でも同様の判断をされた。
 「検査基準があいまいで、医療現場も混乱している」というが、こんなことでいいものだろうか。「大勢が押し寄せる」と重症患者のケアができなくなる。という見方もあるが、そもそも「大勢が押し寄せる」前に「医師の診断」という関門があるので「大勢が押し寄せる」ことにはならないはず。大勢の中に感染者が潜んでいるとしたらとんでもないことになる。患者に一瞥もなく断るという暴挙は許されるのだろうか。有力国会議員の「口添え」とか、申請の際に「別途」五万円が必要と言ってくれたほうがすっきりする。検査してもらうには「上級国民」か重症患者になるしか方法はないのか。ある「専門家」は疫学調査のためではないか、と言っていたが「この期に及んで」という感じがする。厚生労働省には「今が戦時」という感覚がないようだ。
クリニックや病院の医師たちも、なんか「他人事」感が漂っている。国家試験を通過したプロとしての矜持を持っているのだろうか。医師が検査を依頼したのに「にべもなく」断られることに義憤を感じないのだろうか。
 医師の依頼を断ることは、行政が国家資格を取得した医師を疑うこと・一人前とみていないことになる。
 原始的な「怒り」を感じない医師に、矜持はあるのかと言いたい。


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