さぽつぴ日記

天然系主人・Sapo(娘)・Tsupi(私)の三人の生活を不定期更新中!

運命のおばあさん

2014-06-28 20:50:22 | イラストなど

今日は主人とSapoと三人で、大学のオープンキャンパスに行ってきた。

Sapoは、1人で学校説明や学部説明、模擬授業などを受け、

その間、主人と私は保護者説明会とキャンパスツアーに参加した。

キャンパスツアーとは、大学の職員さんが、校内をあちこち案内してくれるもので、

綺麗な図書館や、パソコンがズラーっと並んだ教室、そして、ミッション系の大学ならではのチャペルも案内してくれた。

 

校内の壁に、『オープンユニバーシティー』の貼り紙を見つけて思い出した。

20数年前、まだ独身だった私は、この大学のオープンユニバーシティに参加したことがあったのだ。

一般市民が参加できる講座で、確か、英会話の講座だったと思う。

そこで、私は、私の運命を変えるおばあさんと会ったのだ。

 

それはお昼休み、私が食堂で一人食事をしているときだった。

70歳くらいの品の良いおばあさんが、

「ご一緒してよろしいかしら?」

と声をかけてきた。

他にも席はたくさん空いていたのに、「なんでここ?」と思いながらも、

「どうぞ。」と答えると、おばあさんは、優雅にお礼を言い、私の向かいに腰を下ろした。

 

おばあさんの話によると、彼女は私と同じ講座を受講している人で、

若い頃勉強できなかったので、60歳になってから英語の勉強を始め、

この講座も、もう何度も受けているのだが、なかなかマスターできずにいる・・・と言うことだった。

私も彼女に問われるままに、仕事のこと、家族のことなどを話すうちに、二人はすっかり打ち解け、

話はどんどん盛り上がり、あっと言う間にお昼休みが終わってしまった。

 

「そろそろ時間ね。」

と言って、席から立ち上がった彼女は、私に向かってこう言った。

 

「あなた、第一印象、すごく感じが悪いわよ。

お高くとまってるっていうか、ツンとすましてるっていうか、そんな風に見えるのよ。

それじゃあ、これからの人生、あなた、ずっと損し続けるわ。

いつも、もっとにこやかにしてらっしゃい。

本当はこんなに楽しい方なんだから。」

 

私は、「へっ?」と驚き、言葉もないまま、出口に向かう彼女を見送った。

彼女の言葉が不愉快だったわけではない。

「私って、そんな風に見えてたの?」

と驚いたのだ。

何せ、それまでは、自分が人にどう思われているかなど、考えたことがなかったのだから。

 

そんなわけで、以来私は、いつもニコニコ、ヘラヘラしているようになった。(ヘラヘラは必要ないかも知れないけど・・・笑)

初対面の人にも、気さくに話しかけるし、周りの人にも「Tsupiさんって怒ること、ないでしょう?」と言われるようになった。

(本当は、めっちゃ怒ってるときでも・・・・苦笑)

どこへ行っても、そこそこ人気者だ。

(・・・と言うよりは、いじられキャラ・・・・?)

何はともあれ、あのおばあさんのおかげで、私の人生は良い方へと大きく変わったのだ。

 

・・・・・と言う話を、一緒にいた主人に話した。

私が、

「あのおばあさん、ひょっとしたら神様のお使いだったのかもね。」

(そこは、ほら、ミッション系の大学だし。)

と言おうと思った時に主人が言った。

「そのおばあさん、ひょっとしたら・・・・・」

そこまで聞いて、「あっ!やっぱり旦那さんもそう思うんだ」と思ったとたん、主人がこう続けた。

「800歳なんじゃない?」

 

・・・・何のこっちゃ・・・・?

 

神様のお使いと言えば、やはり天使かと・・・・。

 

 



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