K18金 ¥3400
プラチナPT950 ¥3170
【12月 3日(日)即買値】
佐久市野沢93番地十二町
ケヤキの木の真向かい
ぴんころ地蔵側
~ヤナギダ~
☎0267-62-0220
<コラム>
散歩の途中で、林のなかに、一枚の
セーターが落ちているのを見つけま
した。
哀れなそのセーターを見つけたとき、
わたしは不思議と、あたたかな気持ち
に包まれていたの。皮肉にも、まるで
セーターを身に着けているかのように。
あのセーターは、この森に残りつづ
ける。ここで生きつづける。長い
長い時間が過ぎ、いくつもの季節が
巡り、霜がおり、雪が降り、雪が
解け、また雪が降り、雪が解け、
解けるたびに地面から姿を現して、
少しずつ、少しずつ、風化して
いきながらも、それでも執拗に
この世に残りつづける。
やがて毛糸がすっかりほぐれて、
ばらばらになり、一本、また一
本と、消えていき、最後の一本
になってしまい、その一本が消え
しまってもセーターは残る。
なぜならそれは、人が編んだもの
だから。網目が残るの。網目は
見えない。まるで、人が死んだ
あとに残る魂みたいに。
わたしにとって、愛とは、あの
セーターのようなものだと思える
のです。
あのセーターの、目に見えない、
編み目のようなものだと
YouTube
恋人も濡れる街角(AMMONITES Ver.) by TATUYA ISHII
https://www.youtube.com/watch?v=bd-uJlxQOY4