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森の中の家

某自然公園の緑の中にスローライフを楽しむ為の家をたてます

ケミカルアンカー

2007-02-23 19:32:12 | ステップ 8 (土台敷き)
以前、土台敷きのところで、アンカーボルトの位置不良についてお話しました。かなりの数のアンカーボルトが土台の端に偏っていて、不安で一杯でした。しかも、ここは家の中心で、上に大きな梁を支えた柱が何本もあり、その柱の間のアンカーボルトがすべて端に偏っているのですから、とても心配でした。

アンカーボルトは土台からはみ出していなければ通常はOKと言われていますが、「森の中の家」は構造計算が必要になった家でもあり、構造には念を入れたいという思いがあり、補強をお願いしました。その結果、センチュリーを通して基礎屋さんからケミカルアンカーで補強してもらえることになりました。基礎屋さんの親方の仕事ぶりはとても誠実で丁寧な仕事でした。

使われたものは旭化成のARケミカルセッター”MUアンカー”です。
エポキシアクリレート樹脂やエポキシ樹脂を主剤とした強固な接着系アンカーです。



ドリルで土台とコンクリートに孔(穴)をあけ、土台の木くずとコンクリートの粉をきれいに掃除します。


MUアンカーとアンカーボルト

孔にカプセルタイプのMUアンカーを入れて、次にその上からアンカーボルトを入れて、その上に木切れをのせてから、ハンマーで打ち込みます。そうすると、カプセルが割れて薬剤が瞬時に固まるようです。でも「丸1日間はさわらないように」と親方にアドバイスされました。



ケミカルアンカーの完成です。

大工さんがボルトをはずして座金を入れボルトを入れて締めなおし、キソパッキンをアンカーボルトの下にセットして本当のケミカルアンカーの完成です。

9本のケミカルアンカーを入れてもらったので、これで安心です。きちんと対応してくれた基礎屋さんの親方、ありがとうございました。



土台の仕上げと間柱、筋交いの取り付け

2007-02-04 09:05:25 | ステップ 8 (土台敷き)
2月2,3日 

大工さんが「森の中の家」に復帰して、工事が再開されました。

土台の仕上げと間柱、筋交いの取り付けが始まりました。

土台は、外周部だけが(基礎パッキンと調整板が取り付けられアンカーボルトのボルトも締められて)完成していましたが、内部は未完成のまま(他の家の工事のスケジュールが優先されたようで、)先に瓦葺きが行なわれました。

 「瓦が乗り重さで土台が落ち着くから良い」 (大工さん談)

そうです。素人の私にはわからない事ですが。

以前、間柱とアンカーボルトの干渉している写真をしましたが、これは次のように処理されました。


  

間柱を切り欠いてアンカーボルトの上に間柱を設置



 

間柱の位置にほんの少し干渉していた座金がカットされました


木造住宅には2種類の柱があります。

  断面が正方形の柱・・・・・建前の時に立てられる柱がこれ
  断面が長方形の細い柱・・・間柱と呼ばれ通常の柱と柱の間に設置

土台と梁に間柱が入る刻みが加工してあり、丁度良い長さに部材を切って、スポッとはめこみ、間柱の上下を釘でしっかり固定します。
間柱の役割は家の荷重を支えるというより、プラスターボード(石こうボード)やサイディング等の建材の下地となって壁面を支えることです。丈夫な壁を作るために、間柱が必要なのですね。

次は「筋交いの取り付け」についてです。

筋交いは柱と柱の間に対角線の方向に取り付けられる部材で、横から加わる力から住宅を守ってくれます。

1 建材の両サイドを筋交い用にカットする。
2 筋交いが取り付けられたら、耐震性を高めるために、柱と筋交いの接合部分に筋交いプレートを電動ドライバーを使って固定する。


筋交いプレート(2倍筋交いスーパースリム幅広) この写真ではまだビスが完成していませんが、TB-45のビス15本で取り付けます。

筋交いの切り欠きは建築基準法の違反になります。間柱などと筋交いがクロスする所は間柱が切り欠きされます。ここも要チェックポイントですね。


筋交いと間柱がクロスする所は間柱を切り欠き筋交いと結合


筋交いの下のアンカーボルト。通常の座金(スプリングワッシャー)で取り付けられていましたが、筋交いと干渉するので、座金彫りの出来る座金(スクリューワッシャー)に取り替えてありました。


来週は金物の取り付けが本格的に始まるようです。 







土台敷きの現場からレポート 

2006-12-21 15:15:37 | ステップ 8 (土台敷き)
12月16日 

今日は快晴、お洗濯日和です。11時頃、洗濯中、監督さんから連絡があり、
  
 「土台敷きは明日に延期の予定でしたが、今日大工さんが土台敷きをやるそうです。もう仕事が始まっています。」

私は、もうパニックです。
昨夜9時頃、16日を17日に延期すると連絡があったばかりなので、私の頭の中は「    」

今から行っても、現場は遠いので、土台敷きの最初の工程の墨だしなどを絶対に見ることは出来ません。

「工事の各工程の最初から最後までをきちんと見たい」と監督さんに話していたのですが、思うようにはいかないものですね・・・・というわけで、今日の土台敷きの作業のレポートは、残念ながら作業の途中からです。

基礎パッキン等の資材が搬入されていました。


羽子板ボルト等の金物類もあります


土台は3.5寸角(105mm角)の米松乾燥材で、継ぎ手や仕口等はプレカット済みです。


土台が並べられている


土台や柱には番号や記号が書かれています。これで場所を特定することができます。
各階毎に、平面図を座標にみたてて、タテ方向に「いろはにほへ・・・」ヨコ方向に「一ニ三・・・」と決めておき、タテヨコからみてどの位置にくるかによって番号記号が決まります。番号記号の間に更に柱がある場合には「又」とし、「又を八」は「を」の列の「八」と「九」の間の土台、柱のことです。

土台の接合部は継手と仕口があります。


プレカットによる代表的な仕口の「大入れあり掛け」


プレカットによる代表的な継手の「腰掛けかま継ぎ」


基礎の上に墨だしがしてありました。残念ながら作業は見ることが出来ませんでしたが。


ここにも墨だしがしてあります


アンカーボルトを通す穴をあけます


3.5寸の土台


この土台は防蟻剤処理済み


継手の凹凸


仕口の凹凸


土台を組み始める


基礎パッキンの厚み。基礎パッキンは35mm、40mm、45mmの各サイズを使い分けされています。


木槌で打ち込む


基礎パッキンをアンカーボルトに入れ土台をのせる。


ホールダウンアンカーボルトに基礎パッキンが通っていないところ
「ホールダウンアンカーボルトは柱と基礎をつなぐもので、基礎パッキンをボルトに通していれてなくても大丈夫!」  親方談
後でパッキンを切っていれるそうです。


同じくホールダウンアンカーボルトに基礎パッキンが通っていないところ


ホールダウンアンカーボルトに基礎パッキンが入っているところ


仕口


外周部の土台の様子


調整板(JOTO)は1mm、3mm、5mmの各サイズがあります。基礎パッキンと土台に隙間が出来た時、調整板で調整します。


通常のアンカーボルト用スプリングワッシャー付き丸座金


アンカーボルトの出が短い時に使うスクリューワッシャー。座金彫りをしなくてすむので便利。親方持込金具ですが、センチュリーが供給する価値があると思います。


アンカーボルトの位置不良 アンカーボルトが土台の左端にかろうじてある状態 この土台の5本のアンカーボルトはすべて同じ状態


アンカーボルトの位置不良 ここもすべてのアンカーボルトが左端にかろうじてある状態 もう少しずれてたら土台からはずれているが、なんとか土台に納まっている ここは土台が長いので端に偏っているアンカーボルトの数も多く一番不安なところです



アンカーボルトのナットをしめているところ


基礎パッキンと土台の高さ確認


基礎パッキンは調整板を使ってミリ単位で調節するそうです  親方談


アンカーボルト・継手・柱の下・アンカーボルトと連続してパッキンの入れられるところ


火打ち土台取り付け完了
米栂(べいつが)を使い防蟻剤処理済み


左がスプリングワッシャー付丸座金、真ん中がスクリューワッシャー


継手の様子 上は釘打ちし横はかすがいを打ち込んであります


17日も土台敷きの作業が行なわれましたが、調整板が足りないとかで、完成しませんでした。18日は足場が組まれ、19、20日の上棟に向けて準備がととのっていますが、土台の調整はいつ終わるのか不安ですね!
親方は「19日の上棟の日に早く来てやる」とコメントされたにもかかわらず、23日の現在も完成していませんが、早く完成させてください。お願いします!!!!