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森の中の家

某自然公園の緑の中にスローライフを楽しむ為の家をたてます

捨てコン上の墨だし&EPSの現場からレポート

2006-11-27 16:16:22 | ステップ 4 (根切り・地業)
11月22日8時30分頃現場到着。

4人の職人さん達が忙しく働き、昨日の続きの作業が始まっていました。
今日は親方は都合でお休みのようです。(内心、少しだけ不安。でも、笑顔で大きな声で挨拶。)
 
  「おはようございま~す。今日もよろしくお願いします。」

笑顔と挨拶は大事ですよ、皆さん。職人さんは割りとシャイな人が多いので、最初は返事が返ってこなくても、めげてはいけません。

  「工事現場、施主でも笑顔と挨拶忘れずに」

遣り方から水糸をはり、レベルを出し、その水糸をもとに捨てコンへ墨だしする作業が行なわれました。



水糸をはり、レベルを測定



捨てコンに記入



捨てコンに墨だし中



1日経過後の捨てコンと改良杭の関係(?)と状態


型枠を固定する底板を型枠の位置に従って、捨てコンの上に釘で固定する。この底板は型枠固定の基礎になるので型枠の通りを確認しながら行なう。



型枠の底部を留める金具を取り付け中


捨てコンに墨だしが終わり、金具の取り付けも半分位終わった頃、
何気なく見ていたら、コーナーの改良杭と墨だしの線がずれている事に気づき、職人さんに質問すると、東西の土台の位置(基礎芯)は改良杭のほぼ中心にあるのに、南北の基礎芯の位置が改良杭の端に片寄っていることが確認できました。改良杭の中心から約22cm位ずれています。改良杭は30cmの半径ですから、3.5寸の柱(センチュリーの土台は3.5寸のサイズ)が端にかろうじて乗っている状態です。
直ぐに作業を中止してもらい、出来るだけ杭の中心に寄せてもらえるように電話で親方にお願いし、その結果、南から北へ15cm移動させてもらう事になりました。基礎は大事ですから、やり直しをOKしてもらえてよかったのですが、職人さん達にはやり直し工事で面倒をかけました。



改良杭の中心と基礎芯のずれ。指で指している所が杭芯。(before)



上の写真の修正後の様子 (after)



改良杭と基礎芯のずれ、指で指しているのが杭芯の位置 (before)



上の写真の修正後 (after)



ここで、スキルビス工法の主役、EPS登場です!!


端からEPSをしき始めます



EPSが動かないように短い鉄筋で留めていく



EPSで囲まれた内側に盛り土をする



盛り土が大体完成し、盛り土の上にEPSをのせる



盛り土の上を平らに均しながらEPSをかぶせていく



EPSが動かないようにするため少し長めの鉄筋を打ち込む(この作業は標準ではなく、作業をやり易くするためにこの業者さんがやっているそうです)



EPSとEPSの間が地中梁の位置になる


今日はここまでで、タイムアップです。基礎芯のずれも修正され「大安心」です。
やはり自分の家は自分でチェック!!!ですね。
他のHMは知りませんが、センチュリーの現場監督さんに現場チェックを期待してはいけません。
契約したばかりの頃、設計士さんに聞きました。

  「現場管理は現場監督さんがやってくれるのですね?」

 設計士さんの答えは、

 「現場監督の仕事は資材や業者の手配とスケジュール管理が主なものです。」

その時、現場チェックは自分でやろうと決めました!!!!










根切り・地業の現場からリポート

2006-11-26 16:55:56 | ステップ 4 (根切り・地業)
11月21日8時頃現場到着。

もう、業者さん達が材料や道具を搬入したり、揃えたりと忙しく下準備が始まっています。
鉄筋ユニットやアンカーボルトなども運ばれました。


鉄筋搬入中



噂のEPS 発見!!



仮設電気も取り付けられました


根切りが始まりました。ゆっくりバックホーが動き(ツメあり)バケットで地面を掘っていきます。時々深さを測りながら深さの確認をしています。
その後、スコップで手堀し、根切り深さや幅を調整。



根切り開始



深さ確認



水糸に沿って根切りが行なわれています。根切りの深さ、幅は目視でも十分にあると思われますが、後でサイズを測りましょう。


根切りの中に砕石も入れられました。(砕石投入前に根切り底の予備転圧はありません。)
砕石は「0-40」(ぜろよんじゅうと言う)を使用。


砕石を敷き込み中


同時に親方による袖壁の配筋も始まりました。


袖壁の底の配筋


袖壁の壁部分の配筋

ここでランチタイムです。職人さんたちは10時、3時に短い休憩をとり、12時が長めのランチタイムです。
私達もお弁当を食べながら、しばし休憩です。


紅葉がきれいです。ほっと一息。


外周部に砕石敷きが終了しました。柱状改良杭の間に砕石が敷かれています。
改良杭の頭で直接、スキルビス基礎をうけます。


外周部の砕石敷き状況

朝から来ていた4人の職人さんに加え、2時30分頃には2人の応援も加わり、6人で作業されましたが、その迫力に押され、その時の写真を撮り忘れてしまいました。
機械で根切りした外周部に比べ、内側の地中梁にあたる部分の根切りがすべてスコップによる手堀りで深さも浅く、幅も狭いように感じました。(後で監督さんに電話で確認しましたが、スキルビス工法通りで問題ないそうです。)



次に砕石の転圧です。重さ67kgのランマーを使って改良杭を壊さないように注意しながら転圧作業が進んでいきます。(転圧は1回のみでした)
転圧終了後、砕石の厚さや砕石天端の高さを確認。



2人がかりでランマーと格闘中(?)



改良杭と改良杭の間に砕石が敷かれ、転圧された状態



転圧後のレベル確認中



(見難いですが、)真ん中付近に高さ5cmの木片が突き刺してあり、これが捨てコンの高さの目安になるようです。


3時30分に生コンのミキサー車到着。この生コンの到着に合わせて根切りや転圧を終わらせるために、2人の応援が来たようです。(と、勝手に憶測しています。生コンは工事が終わるまで辛抱強く待ってはくれません。時間が経過すると品質に影響します。)


生コンを搬入し、捨てコン打ち作業開始。捨てコンの厚みは約5cm位で、捨てコン打ちは外周部だけでした。


生コンを運搬中


次第に周りが薄暗くなってきました。只今午後4時頃。業者さんの帰り支度が始まりました。今日の作業はこれでおしまいです。


根切り・地業

2006-11-19 00:21:20 | ステップ 4 (根切り・地業)
今日は根切り・地業についてのお話です。

根切り(地面より下にある土を掘って、基礎を作るための空間を作る作業)

1 「遣り方」を基準にして根切り線をだす。(石灰などで根切り線をマーキングすることもある。)

2 ユンボやバックホーなどの機械で地面を掘り、後はスコップなどで手堀し、調整する。
  この時、地盤面を荒らさないようにバックホーはなるべくツメなしバケットを使用。
  ツメつきバケットを使用する時は乱した土をなるべく取り去る。
  
3 根切りの深さを確認をする。
  オートレベル(水盛り遣り方で出てきた黄色い機械)を使ってチェックをすると作業能率があがる。
  トンボという手作りの定規のような物を使って測ることもある。
 
  *チェックポイント* 根切りの深さや幅が図面通りに掘削されているか。

砕石地業
  
1 予備転圧と予備転圧後のレベル確認
  根切り底をランマーやコンバクターなどの転圧機械で予備転圧をする。転圧することで砕石の沈み込みを防止できる。
  ランマーの後にコンバクターを用いるときれいに仕上がる。転圧効果はランマーがすぐれている。
  転圧後のレベル(根切り底からGLまでの根切りの深さ)を確認する。
  
   ランマーとはガソリンエンジンの爆発反発力を利用して砕石などを突き固める機械
   コンバクターとは下部についた平板を上下小刻みに振動させて地面を突き固める機械

2 砕石の敷きこみと転圧
  根切り底、土間コンクリート部分に砕石を敷きこむ。
  砕石はクラッシャランC-40と粒度調整砕石M-40を使うことが多い。
  敷きこんだ砕石を転圧機械で複数回締め固める。出隅(コーナー)部分は締め固めが難しいので丁寧におこなう。
  2~3回転圧するとほぼ平らになる。

   砕石(さいせき)とは岩石や大きな玉石をクラッシャで破砕して作った砂利(じゃり)。川砂利に比べ角ばっている
   砕石には単粒度砕石・クラッシャラン・スクリーニングス・粒度調整砕石の4種類がある
   クラッシャランC-40や粒度調整砕石M40の粒度範囲(大きさ)は「40mm-0」と決められている
   センチュリーはたぶん(ではなく)きっとローコストのクラッシャランを使用?


3 転圧後のレベル確認
  転圧後に砕石の厚さや幅、および砕石天端の高さが図面通りになつているかを確認。
  

  *チェックポイント* 十分な転圧がなされているか。
               砕石の厚さ、幅、高さを確認


捨てコン打ち

数十ミリ(一般的には30ミリ程度)のコンクリートを打ち平らにならす。
このコンクリートの上に墨だし(墨をひいて位置を確認する事)をして鉄筋、型枠、基礎の位置を落とし込む。
捨てコンは構造上の意味がないため、捨てコンを省略する業者もいる。省略した場合、転圧後の砕石の表面が十分に平らでないと鉄筋のかぶり厚の不足をまねきやすい。
捨てコンは配筋の作業性に大切な役目を持つ。

  *チェックポイント*表面を平らに仕上げる。
              遣り方を基準にして正確に墨だしをする。 
            
 
センチュリーホームの基礎の業者さんがどんな根切りや地業をされるのかわからないので、工事前の予備知識としての一般的な根切りや地業のお話でした。予備知識があれば、工事を実際見た時、理解しやすいでしょう。~
センチュリーでは業者さんによって捨てコンをする場合とそうでない場合があるようです。

でも捨てコンは別名レベルコンクリートともいわれ、(構造に関係がなくても)レベルだし、作業性、かぶり厚に良い影響を与えるのだから、センチュリーさん、捨てコンはぜひ標準工事にしてください。